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詩 劇光



詩 劇光



 怪獣が襲い来る夕焼け
 オービタル・レイが貫くのは
 年代物の自動二輪
 踏み荒らして、オカルトの洪水
 おもいだして、劇光のメサイア
 熱線は皮膚を焼いて心臓にたどり着く
 ごちゃついた部屋に転がっている夢想
 幼心が抱いた巨人は
 あらゆる嵐からの防空壕であり
 果てなく大地を見下ろす場所へ
 連れて行ってくれる
 だから
 音楽、台詞、暴発。激情を、
 歌い上げて!
 それは願いの一欠片、
 信心と信仰のはじまった、
 或る、有り得る、始発点。





東方とうほう風神録ふうじんろく』に登場する巫女『東風谷こちや早苗さなえ』を基にした詩