見出し画像

LeicaとNikon、M10-PとZ9

普段、Leica M10-PとNikon Z9をメインにスナップ写真を撮っています。
(ときどきZ6Ⅱも使ってるよ)

M10-Pはいいとして、Z9でスナップ?
ハイスペックマシンの無駄遣いでは!?
という声も聞こえてきそうです。

たしかにZ9は大きいので街中では浮きます。
スナップ写真だけを撮るには明らかにオーバースペック。
それなのに、どういう経緯でZ9に行き着いて、どうしてZ9を使ってスナップ写真を撮るのか、みたいな話をしたいと思います。

今回は少し長くなりそうです。(当社比)
写真もないです。

カメラ遍歴

話の前に僕のカメラ遍歴にも多少触れてもらった方が話が早いかもしれないので、こちらも併せて読んでいただければと思います。

この記事のとおり、SONYからNikonへ乗り換えました。SONY(α7Ⅲ)を使っていたときは何となくSONYを使い続ける未来があまり見えなくて、でもレンズは一通り揃えていたから使っていたけど、M10-Pを買ってからはα7Ⅲはほぼ出番のないサブ機になっていました。

Leica M10-Pの話

性格

僕の性格的に何かを手にいれるというときに我慢ができないタイプです。
欲しいなと思ったものはお金を貯めて買う(貯まってから買う)ということはできず、ほぼ衝動的にすぐ買うということが多い。これも過去の僕がせっせと貯金してくれていたおかげ。(未来の僕が衝動で切り崩してごめんね)

Leicaは憧れのカメラ

Leicaのカメラは憧れるものの、衝動的に買える金額ではないです。
その価格に見合うものではないと思い込むことで(AFもできないカメラだし、買っている人はブランド名にお金払ってんでしょと言い聞かせていた)意図的に認知的不協和を生み出すことで意識の外に追いやっていました。

でも買っちゃった

上記のカメラ遍歴にあるように、買ってしまいました。
後悔はなく、家に帰ればM10-Pがある!と思うと、日々のモチベーションが上がる感じさえしました。
M10-Pによってカメラライフはそれまでよりも一層充実したものになりましたが、価格なりの価値があるかと言われると「?」です。やっぱりブランド品だなと。でも、簡単には買えないことで所有欲も満たされるのだと思います。

M10-Pを1年使ったあたりから感情の変化

2021年9月にM10-Pを買って約1年が経過しようかという頃、もともとTwitterなどでLeicaのアフターサービスに対するネガティブを見かけてはいたものの、それが積み重なり、Leicaに対する熱意は醒めてきました。
デジタル製品、ずっと使えるとは思っていないけど、これだけ高価なものだから次のカメラはどうするの?という自問自答も繰り替えしていました。
M10-Pというカメラは気に入っているものの、M11は僕の求めるLeicaのカメラではなかった。
この先ずっとLeicaを使っていくというプランはないな、と思い始めました。
そんなタイミングでSONYからNikonに乗り換えをしました。
乗り換えの記事には書きませんでしたが、実は、Leica(M10-P)の次を見据えた上でNikonという選択をしました。
そして、その選択が正しかったと確信に至ったので今回の記事を書いています。

Nikon Z9の話

Z6Ⅱのファインダー

上記の記事にも書いたとおり、Z6Ⅱで一番感動したのがファインダーです。

話を進める前に、もう一つ記事を引用します。

写真の楽しみ方について書きました。
僕は「ファインダーを覗いて、シャッターを切ったとき」が1番楽しい、興奮する瞬間です。

そういう訳でカメラにおいてファインダーという要素はかなり大事なのです。
α7Ⅲを使っていたときはこのことにあまり気づいていなくて(シャッターフィーリングは好きだった)、何となく違和感を持っていた自分がいたのも自己理解が進んだ今ではその理由が分かってきた。
早めに自己理解を深めておけば無駄な買い物も減らせそう。これは今後、他のことにも活かせそう。

同時に今まさにカメラ界隈で話題のチルトかバリアングルかという論争も、ファインダー派の僕には興味のない話題です。
強いていうと、バリアングルは使ったことがないので、何となくモニターの展開がめんどくさそう、くらいの感覚です。

Z6ⅡあるのになぜZ9?

理由はいくつもある。
・フラッグシップを体験してみたかった。
・大きいグリップを体験してみかった。(Z6Ⅱも握りやすいけど小さい。あと指1.5本分くらい大きいと最高)
・縦写真もどんどん撮ってみたい。
・子どもを撮るのにAFの速さ、正確性や食いつきの良さはいいに越したことはない。
・今後、撮影の幅が広がりそう。
・NikonのZレンズは大きいのでボディも大きい方がバランスが良さそう。
・今後はNikonで行くっていう覚悟を体現したかった。

実際にZ9を手に入れて使ってみるとZ6Ⅱで不満のあった部分はほとんど解消されていた。重さもそこまで気にならない。

Z9でスナップ写真を撮る

”スナップ写真”は時代時代で捉え方や定義が変化していますが、こちらの説明が自分にはフィットしています。

日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のこと。
コトバンク

「”スナップ写真”は時代時代で捉え方や定義が変化していますが」と書きましたが、そのあたりを詳しく書いた本「ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史」が面白いのでぜひ読んでみてください。

上記スナップ写真の説明の引用にあるように「一瞬のうちに素早く撮影する」という部分が大事で、この一瞬を逃すと、その一瞬はもう撮れません。

シャッターチャンスを逃さないためには、カメラを常に持ち歩く、すぐシャッターを切れるということが大事です。
Z9はさすがに常に持ち歩けるカメラではないです。Z9に限らず、常にカメラを持ち運ぶということはしないので、カメラを持っていないときのシャッターチャンスは諦めています。
すぐにシャッターを切れるという点で、Z9は最強です。
電源ONで即起動。
爆速AFで一瞬でピントが合う。
構図決めて、シャッター切る。
この一連の動作が、今まで手にしたカメラの中でダントツに速い。
だから、歩きながらでも撮ることができる。
時間あたりの写真撮影枚数(シーン数)は、M10-PよりもZ9の方が明らかに多い。

Z9がすごいカメラというのもあるけど、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、このレンズで写真を撮るのが楽しいというのも大きい。
このレンズがなければ、Z9でのスナップはこれほどの頻度でしてなかったかもしれないです。

おわりに

M10-Pはとてもいいカメラ。でもNikon Z9というカメラに出会えたので、Leica のカメラにこだわる必要はなくなった。

これはM10-Pを手放す準備の話ではない。
むしろZ9とうまく棲み分けながら、これからも長く付き合っていきたい。
そんな話。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集