OYAKATA RAMENにパクチー大量投入して結果オーライな一日
諸事情あって忙しくしていたので投稿に間が開いてしまった。
今はパリに戻っている。
パリは毎日曇り空で昨日は横殴りの強い暴風雨が数時間続いた。なんて天気だ!
こんな天気ばかり続いたら、気が滅入ってしまう。
今日は午前中、空に少し晴れ間が見えたので、川の中洲にある公園まで犬を連れて散歩へ出かけることにした。
中洲へは橋を渡っていくのだけれど、橋の中央は車道になっているので両端の歩道兼自転車道を歩いて行く。週末ともなるとその狭い通路を行き来する人が大勢いるのだが、今日は平日、しかも昨日まで大荒れの天気だったせいか人通りがほとんどない。
広い森の公園へ行くときにいつも付けている長めのリードを犬はグイグイ引っ張って早足で歩いていく。そんな犬に引っ張られながら少し山になった橋のスロープを息せき切って付いて行く。
半ばまでさしかかった頃だろうか、正面からベビーカーを押したビジネスコートを着た男性がスタスタと歩いてくるのに気がついた。
私は橋の右側の歩道を歩いていて、犬は橋の端っこをクンクンと匂いを嗅ぎながら歩いている。犬と私はリードで繋がっているので、自然と私も右端を歩いていた。
ベビーカーを押した男性も私たちと同じ端っこをズンズンと早足で歩いてくる。左側は縁石があるとはいえ交通量のある車道なので、皆右側を歩きたくなるのだ。
男性があまりにも早足で下ってきたので、犬と男性がすれ違う時点で犬を左側へ移動させることは難しかった。この点に関しては他に人がいないからとリードを少し長めにしていた私が悪い。なので仕方なくそのまま極力右寄りに端っこギリギリを歩いていた。
すれ違い際に「スミマセン」とか「ありがとう」って声を掛けよう、そう軽く考えていた。
するとなんてこったろう!その男性は私たちの歩いている端っこギリギリを猛スピードで攻めてきて、犬は無事にすれ違えたけれど、私には足元の方へわざと角度をギュィンと変えてベビーカーをぶち当ててきたのだ。
赤ちゃんが乗っているベビーカーを人に当てるって!!??
マジか?!
東京ではイライラしているサラリーマンが混んだ駅で誰彼構わず体当たりしてストレス発散しているという噂を聞いたことがあるが、パリ近郊の人通りのない橋の上でそんな目に遭おうなど誰が想像出来ただろう。
その男性は私とは一切目を合わせずに、ブツブツと何か文句みたいな呪文のような言葉を発しながらサッサと通り過ぎて坂を下って行ってしまった。
ちょ、ちょっとあなた何してるのよ!なんでそんなことするの?!
後ろから私が叫んでも立ち止まりも振り向きもしなかった。
赤ちゃん、大丈夫だったかなぁ。あの人は本当に親なのだろうか?
フランス人の男性は家事をするのが当たり前、みたいなことを言う人がたまにいるが、皆が皆そうだとは限らない。フランスにだって家事をしない男性はいるし、毒親だって存在する。世間一般のフランス人像を夢に見て騙されてはいけない。
今回みたいに良識のあるビジネスマン風に見える人が赤ちゃんを乗せたベビーカーで体当たりしてくることだって実際にあるのだ。
くわばらくわばら。
気を取り直して広い公園で思いっきり遊んで帰るとお昼になっていた。
今日はチートデイと決めていたので、近所のスーパーで買ってきたOYAKATA RAMENを食べることにする。
OYAKATAブランドは海外で展開しているAJINIOMOTOの商品で、味は結構美味しい、と私は思っている。
今日は醤油ラーメンにパクチーマシマシで。
パクチー好きには夢のカスタム、これはイケるか?と思いきや、醤油とパクチーの相性は60%くらい。不味くはないけどめっちゃ美味しいってほどでもなかった。残念。
でもそこにニョクマムを数滴垂らすとキュッと味が締まって美味しくなった!
やっぱりパクチーにはニョクマムがよく合う。
今日は朝から嫌な目にあったけど、嫌なことは右から左へスゥーッと流して自分の中には留めないに限る。
ベビーカーに乗っていた赤ちゃんのことはやっぱり気になるけれど、見ず知らずの人の子供だし、私には何も出来ないって分かっているからただ心の底で幸せに育って欲しいと願うばかりだ。
さっき夜の散歩中、ホームレスのおっちゃんに「その犬日本犬だろ、知ってるよ。いい犬だ」と声を掛けられたので「ありがとう」とこたえたら、「おぅ、良い週末を!」って満面の笑みで言ってくれた。
大好きなパクチーを美味しく食べられたし、晴れている間に外出する用事を済ませられたし。最後に優しいおっちゃんのいい笑顔を見ることも出来て、結果オーライな一日ってことで、よろしいでしょうか。