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8ヶ月赤ちゃんと、お仕事。葛藤の日々。

夕方、娘を迎えに行って帰ってくると市役所から郵便が届いていた。
すぐに開封して、えー!!そうなの〜!!と思わず声が出る。
8ヶ月赤ちゃんの保育園が決まった。来月から始まる。

来月と言っても、通知がきたのは5/24。
1週間ほど先の、6/3からもう始まるというのだ。


実は、いちど辞退した赤ちゃんの保育園。

娘の話になるが、この4月で4歳になった娘は、小規模保育園を卒園し新しい保育園に入園した。
娘の年少クラスへの入園に向けて、保育園の申込み書類を準備していた
2023年10月頃、赤ちゃんはまだ新生児。
4月入所にするなら、同じタイミングで申請する必要があった。
仕事どうしようかな、来年の4月頃には復帰できるといいなと思い、
娘と赤ちゃんの第一希望の園をそろえて提出することにした。

時は流れ3月になり、市役所から利用通知が届いた。
娘は第2希望の園に、赤ちゃんは第1希望の園に決まった。
いいなと思っていた保育園に決まってよかった。
でも、すごく素直な心の声は、赤ちゃんと離れるのさみしいーーーだった。

ひとつ気にかかることがあった。
2つの保育園は、ちょうど自宅から反対方向に車で10〜15分ほどいった場所にある。
車を使って直線距離で、家を出て戻るだけで45分。子どもたちと車から歩いて保育室へいき、服やタオルの準備を想像すると、1時間以上はかかる。
毎日2時間半を送迎に費やす計算で、そこまでして5ヶ月の赤ちゃんを預けたいのだろうか。。
せっかく軌道に乗ってきた母乳はどうなるんだろうか。
というか、いろいろと私はどうしたいんだろうか。ずっとぐるぐると考えていた。

市役所に電話でそのままの状況を相談した。
担当の方は、転園の方法や待機児童の状況、合否の可能性などいろんなことを踏まえて親身に相談に乗ってくださった。
いろいろ巡り巡った結果、赤ちゃんの保育園を辞退することにした。
娘と同じ園を第一希望にして申請を出すことに決めた。

第一希望の園に受かっていたのに、すごく贅沢な悩みかもしれない。
でも、もう少し成長を見たいし、もう少し赤ちゃんと過ごしたい。
今はできる範囲で、好きな仕事もやりたい。
これが3月の私の本音だった。頭で考えたことではなく、心の声だった。

もし今も会社員を続けていたら悩むこともできない悩み。
子どもの成長を長く見たいと思ってフリーランスになったからこそ
選べる悩みでもあった。

赤ちゃんをみながら、仕事をする。フリーランスの葛藤。

いまのわたしの仕事は、講座を開いたり、オンラインサロンを運営したり、
スケッチを描いたり、発信したりすること。どれも好きで楽しいこと。
オンラインサロンは出産前後も休むことなく、メンバーのみなさまに支えてもらいながら続けてきた。やっぱり好きだから、やりたいのだ。

4月に、主宰している心地よ暮らし研究室(通称ここくら)の3期を募集した。赤ちゃんが寝ている間に、投稿やリールを作ったり、講座の内容を練ったり、フォームやホームページを作ったり、事務作業をしたり。

こうやって文字で書くと何となくできそうなのだが、実際は大変だった。正直に言っちゃうけど、大変だった。

いつ起きるか分からない時間の中での作業。
あと少しで投稿できる・・!のタイミングで起きちゃう。
お昼寝はいつも午前と午後に40分〜1時間ほど。もう少しだけ長く寝てもらうために、授乳クッションの上で少し肌を触れたまま寝かせたり、、

仕事ももっとやりたいし、赤ちゃんともゆっくりしたい。
募集期間を終えて痛感したのは、仕事も赤ちゃんも、どっちも中途半端にできるものじゃなかったということだった。自分で決めて、やりたかったことだったけど。降参した。

というのも、募集期間だった4月は、乳腺炎や胃腸炎、結膜炎になった。
夜間授乳も続いていて、自分で思っていた以上に身体は疲れていた。

乳腺炎は、助産師さんに家に来てもらい、おっぱいマッサージをしてもらってことなきを得た。授乳がうまくいかないと本当にナーバスになる。ほっとした。

胃腸炎は、初めて夜間救急にお世話になった。夫が夜中に子どもたちを乗せて車で連れて行ってくれた。
陣痛を思い出すほど痛くて(陣痛はその先に赤ちゃんに会えるモチベーションがあって耐えられるけど、ただの腹痛は何ひとつ楽しみがなくて地獄)、どうしようもなかった。
ただ、気付きもあった。
痛み止めを飲んだことで、母乳を1回お休みして、ミルクに助けてもらった。新生児ぶりに哺乳瓶を使ったけど、何の問題もなく、上手にごくごく飲んでいる赤ちゃんを見て、ほっとした。
自分がやりたくて母乳をあげていたけど、わたしがいなくても赤ちゃんは全然大丈夫やん、と思わせてくれた。胃腸炎は、こう思える機会を与えてくれたのかもしれない。

そして結膜炎。
実は、先に娘が結膜炎になっていたのだけど、娘が体調を崩す時は「ママゆっくりして」というメッセージであることが多い。
自分も結膜炎になった時、もう降参した。

先ほど書いたように、育児も仕事も、どっちもやりたいけど
どっちも同時にできるような、中途半端なものではなかった。
言われてみれば当たり前のことなのに、諦めのわるい私は、どうしても自分で心の底から感じないと納得できなかったのだと思う。

講座は募集期間を終え、ご縁のある方々が来てくださった。
いつもよりも人数は少ないけれど、深くて濃い時間を一緒に学ぶには
ものすごく最善と思えた。来てくださった方を大事に、全力を尽くそうと思った。


降参。赤ちゃんと心置きなく過ごした1ヶ月。

5月は、講座とその準備以外の時間は、8ヶ月になった赤ちゃんとゆっくり過ごした。
この1ヶ月で、ずりばい(交互に手足を動かすver. )、つかまり立ち、つたい歩き、ハイハイ、おすわり、つかみ食べ、いろんなことができるようになった。その全ての初めてを間近で見ることができて、一緒に喜んだ。

新しい子育て広場も開拓したり、おうちではベビートークをしたりして過ごした。
毎日楽しくて、平和で。妊娠中に3歳だった娘が可愛すぎて、わたしは赤ちゃんを可愛がれるのだろうかと思っていた心配は、本気で無用だった。

そんな中の、冒頭の市役所からの通知。
3月末に受け取った時とはちがう、少し晴れやかな気持ち。
そっか、その時が来たんだね、いっぱい楽しく過ごせたもんね。寂しいけど、きっと大丈夫だ。素直にそう思えた。

たった2ヶ月、入園が延びただけ。
でも、全然こころが違った。
もちろんさみしい気持ちはあるけど、心底納得して、よし!お仕事楽しみ!!と思えた。
もしかして赤ちゃんも「来月から保育園いくし、いろんなことママに見せておこう〜」ってどこかで感じとっていたのかもしれない。

振り返ると、わたしには本当に必要な2ヶ月間だった。


今日からついに、慣らし保育。

保育園決定通知が来てから少しずつこの記事を書いて、もう今日は6/3。
初めての保育園。慣らし保育に送ってきました。

家で1人で過ごすの、すごく久しぶりで。
こうしてnoteをゆっくり集中して書けること、自分の思考が途切れないことが本当にありがたいなと思う。

お仕事について、やりたいこと、思いを巡らせたいこと、実践していきたいことがいっぱい。
お産、赤ちゃんと娘の子育てを経験して、きっとパワーアップしていると思います。
自分に集中して、コツコツまたやっていきたい。わくわく。

あっという間に1時間。赤ちゃんどうだったかな。
さて、お迎えに行ってきます。

2024/06/03 響花





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