ホシクズチラリ
あなたという恒星を眺める
半生以上 遠くからずっと あなたの光を辿っていた
ついに私は会いに行った
あなたは光の中にいて
私の目はきっと星の粒とも映らないかもしれなかった
悲しいことに 見えていないかもしれなかった
ふいにあなたがこちらを向いて
目があったような錯覚がした
それだけで心が飛び上がり
次の瞬間 強い光の中にいた
――どうかずっと輝いていて
あなたを追いかけていたいから
あなたの放つ光の渦に 苦しさを溶かせば
生きてゆける
あなたという恒星の光に
一粒の星屑も力をもらって
もう少し頑張ろうと思えるんだよ
Image photo by yum様