リコリスの森
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リコリスの森聴きました。
入ったが最後出られないとは、リコリスの森のこと。
私はいま森からnoteを書いています。
愛島セシル推しなので
「セシル、黒ずきんかぁ〜、絶対いいよなあ〜」
ってな軽い気持ちでぽちっと購入。
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どき… どき……
黒ずきん「ふふ、僕が誰であろうといいじゃないか」
あ"ぁぁあっ!!!!!好きだ!!!!!
この森に迷い込んだことに悔いはないーー・・・
(以下、ネタバレ含みます)
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愛島セシルという男
いやまず思ったのは、日本語流暢だなって。
めちゃくちゃ滑らかにエッチに喋るなって。
これを収録するにあたり
一生懸命練習したのだろうか。最高か。
黒ずきんは、なんだったんだろうね本当に。
みんなを惑わせておもしろがってるのかな。
彼はきっと人間ではないし、獣でもない。
でも、ブラッドの分身のような影のような
そんな存在な気がする。
黒ずきんが唯一、
声や姿を重ねるのがブラッドだから。
全てを手に入れてどうするつもりだったんだろう。
全てを手にしたのは果たして誰だったんだろうか。
「死んで当然の人間だ」
「生きる価値さえないやつはいる」
絶対言わないじゃん。セシルは。
なのに…セシルぽい…配役が…神の采配…泣きそう…
黒ずきんがそれぞれの元へ現れて言葉巧みに惑わせていく姿が、Repeat LOVEで主人公を導いていた彼の立ち位置を彷彿とさせるところがいい。
ていうか鳥海浩輔さんより「うふふ」って言うの上手な人いる?いないよねぇ?(圧)
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ブラッドは救われたのか
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ブラッドがアルヴィンを事故で手にかけてしまったときのぶっ壊れ笑いからの「ひとりにしないで」は泣いた。泣くだろそりゃ…。
なぜ彼は幸せになれないのか。
ランドルフとのあの一夜が彼を救ったのだろうか。そこにしか愛がなかったんだろうか…。
ブラッドの説明に「純粋で誰からも愛される少年」って書いてあるけど、本当は誰からも愛されてなんかいなかったのかもしれない。というか、そう彼自身が思っていたのかも。
親は帰ってこない。
次々と姿を消す兄弟たち。
偽りの親切で近寄ってくるヴィクター。
そして唯一の肉親である兄にも裏切られる。
ブラッドだけがこの孤独をわかってくれる、
僕達だけの秘密……
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ランドルフは幸せだったと思う
ランドルフがブラッドを幸せ(○す)にするんじゃなくて、ブラッドがランドルフを笑顔(殺○)にする展開が衝撃だったし、あぁ〜すげぇ〜ってなった(語彙)
でも終始そう、
ランドルフはブラッドに幸せをもらっている。
ただ時に身を任せるだけの日々を過ごして
自分はもう救われることはないんだと思いながら
星空を見上げてこう呟く。
「幸せか……。まるで夜空の星を掴むようなものだ」
その後、ふたりは出会い、雨上がりの星空を眺めながら、ランドルフはブラッドにこう言われる。
「僕が大きくなったら、星を取ってあげるよ。ランドルフと同じ名前の星を。」
ワイ「星(幸せ)をくれるのかい…?ブラッド…。(泣)」
ランドルフの顔の大きな傷には悲しい過去がある。
その傷と対比するようにブラッドに刺された胸の傷を「喜びの証」というランドルフ…。
初めて会った時も、そして最期の時も
ブラッドがランドルフを笑顔にさせた。
「あなたの笑った顔、好きだよ。すごく優しい笑顔」
「あなたが笑うと僕も嬉しい」
はぁ…
ブラッドとランドルフは一目出会っただけで惹かれ合うって…、もうそれ何ノ瀬トキヤ?
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傲慢なヴィクター
ヴィクターは決して悪いやつじゃないと思う。
ブラッドやグレアムを助けたい気持ちも
嘘ではなかったと思う。
こういう、表面めちゃめちゃいいのに中身人間の恥ずかしい部分を詰め込んだみたいなキャラ好き。
そしてなにより、
レン様が怯えて命乞いしてると思うとたまんねぇ。
レン様ってなんでもできるんだね。
天才か。天才なんだな。すげぇよ。
心の弱さに負け、ブラッドを手にかけてしまった(のか?)後、村でどんな扱いになるんだろうか、あまりに可哀想である。
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アルヴィンが真斗はマジか
存在感がすごかった…
聖川真斗だからできた役だろこれは。
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グレアムがれいちゃんマジか
音也のにぃちゃんはそりゃれいちゃんだよね…。
弟を愛してるはずなのに
黒ずきんに惑わされてしまうグレアム。
でも、「また」私は犯してしまうのか、罪を(ハチワレ構文)って言ってるから、きっとこれまでのことも関わっていたんだろうなあ。
「誰が助けてくれた!?誰も何もしてくれない…」
「どんな犠牲を払っても死にたくない」
「それでも生きたいんだ……」
ねぇ、その利己的な考え方れいちゃんぽい。
それで苦悩してるのもれいちゃんでは…
親友を失って、自分のせいだって責め続けて、それでまた他人を遠ざけて傷つけて傷ついて、それでもアイドルをやめられないでまた自分を責めるれいちゃんじゃん?
1番ずるくて、嫌な役なのに全く嫌いになれない。
だって絶対最も幸せになれないのはグレアムだもの。
グレアムがブラッドの愛を信じられていればこんなことにはならなかったのかもしれない。
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ここはどこ
黒ずきんこと愛島セシルに囁かれるがまま
森の深淵へと踏み入れてしまい出られなくなった
30代オタクがここに……、誰がタスケテ。
人間の嫌ァ〜な部分をぶちまけたような作品が好きなのもあって、キャラクターが云々もそうだけど、内容がとにかくハマった!これ好きだ!
ランドルフとブラッド、どうか幸せに。
みんな…幸せに…
愛を信じて
黒ずきんの愛島セシルに会いたい。
おわり