「演奏会をしようかな」と思ったら、その次は
このコロナの影響で、色々なことを考えさせられた。
その中でも「給付金」「助成金」の申請に纏わるいろいろ。
例えば、東京都が行った「アートにエール事業」。
東京都を中心に活動するアーティストに動画を提出させて「出演料」の形で給付する「給付型」では、アーティスト登録を希望する人たちで1日で定員になってしまったことが話題となりました。
(その後の再募集でもあっという間に定員になっていました。)
「アーティスト」がどれほどたくさん東京にいるのか…
もちろん音楽だけでなく、パフォーマンスの方もいますので、全てが音楽の演奏者であるわけではありませんが、一番多いと思われるのが「演奏者」です。しかも「プロフェッショナル」。
この「プロフェッショナル」の定義がとてもあやふや。
この「アートにエール」では『過 去 1 年以上継続して、プロフェッショナル(主に芸術文化活動に係る収入により生計を維持している者で、不特定多数の観客に対し対価を得て公演・展示等を行う者及び当該公演・展示等の制作に携わっている者)として芸術文化活動を行っていること。』とあります。
そして、もう一つは文化庁の文化芸術活動の継続支援事業では『個人については、プロの実演家、技術スタッフ、舞台スタッフ等である事』『直近3 年間(2017年度以降)2回以上の 文化芸術活動を行う、以下の個人又は文化芸術団体』という対象が設定されています。
この文化庁の対象を見て「ん??」となりませんか?
『プロの実演家』という設定なのに「直近3年間に2回以上の芸術活動」。
『プロ』というのは、「それでご飯を食べて生活をしている」ということではないのでしょうか??
3年間に2回の芸術活動で生活などできるはずがなく、アマチュア音楽家の方が年に何度も芸術活動を行っていることになります。
3年間に2回の芸術活動で生活ができるほどの収入を得られる人は一体どのようなプロの方なのか…
話が少し脱線しましたが、『プロ』と『アマチュア』の違いはどこにあるのでしょうか。
演奏会を『プロ』として行うのか、『アマチュア』として行うのか。
これがとても重要なことなのです。