あの春から、1年。
暖かくなってきた。
必要な時にしか外に出ない私は、ニットを着て家を出てチョイスをミスったなと思う時があるくらいだ。
暖かいだけで動くことのハードルが少し下がり、何となくある心細さも軽減される気がして、頑張ろうとしなくても少し元気になれる気がする。
今、相変わらずうーーと頭でっかちに悩んでいることも沢山あるしきついなーと思うこともあるけれど、これらの課題にぶち当たっているのがとてつもなく寒い時期じゃなくてよかったなと思っている。
正直今年のとてつもなく寒い時期は、人生で1番活動的じゃなかったかもしれない。
自分のことにばっかり意識が向いて、ずーっと悩み悔やみ鼓舞し崩れを繰り返して、寒くて動けなくて、最低限の稼ぎを得る以外はそんなことを繰り返していたら冬が終わったように思う。
東京に越してきて初めて雪が積もっているのを見た朝だって、私は予定がなく家でぬくぬくしていたのだ。
四季が移ることは、世界は絶対に変化していくのだということを教えてくれる。
突きつけて、希望を見せてくれる。
春が来る。
私が、どうしようもなく不安で社会人のマナー本を読み漁りギリギリに引っ越して目覚ましを2分おきにかけていたあの春から1年が経つ。
人生はやり直しなんてできないけど、スタートの季節は仕切り直しを肯定してくれる季節でもあるような気がしてる。
そうじゃなくても私はそう思わせてもらおうと思う。
冬にもがいたこと始めたことが、わずかでも実を結び花開いてくれるよう、進む。
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