見出し画像

なぜUIデザイナーだった私が音声の世界に足を踏み入れたのか?→音声UIが主になる世界が素敵だと思ったから!

こんにちは。Voicyデザイナーの京谷です。

私はVoicyにジョインする前、UI/UXデザイナーとして、スマートフォンアプリの画面を中心にしたデザイン業務に従事していました。

元々、音楽が大好きで、幼い頃から色々な楽器を演奏してきました。

ピアノ、フルート、パーカッション、ドラム・・・

確固たる理由があったわけではありませんが、幼い頃から「音が持つパワー」みたいな物に魅了されていた気がします。

音は人間の意識の深いところに作用する。想像力を掻き立てたり、感情に直接働きかけてくる。そこに大きな可能性を感じていました。

大学の卒業制作で未来の楽器をつくった

そんな思いが爆発したのは、大学4年生のときです。楽器の演奏は音やリズムと自分の身体が一つになるような素晴らしい体験が得られますが、習熟するまでが大変です。身体で音を奏でる体験を誰でもできるようになるといいなと、新しい楽器をつくりました。

卒業論文も「音声フィードバックにおけるタイミングが操作パフォーマンス及ぼす影響について」というテーマで、ゲームのBGMのBPMとプレイヤーの得点の関連性について書きました。

大学時代はとにかく音声への興味一色でした。

UX/UIデザイナーとしてキャリアをスタート

音声は大好きだし何か音に関わる仕事がしたいと思いつつ、就活当時(2008年)は具体的なイメージがわきませんでした。2007年にiPhoneが発売されて、そのあと活躍できるであろうUX/UIデザイナー として大手メーカーからキャリアをスタートさせました。

映画『her』でビビっときた

5年ほど前に『her』という映画をみました。未来設定のSF映画で、簡単に言うと主人公が音声AIに恋をしてしまう物語です。

この映画で描かれている“未来感”に引き込まれました。人がとても自然なふるまいで生活していたからです。モニターから視界が解放されてみんな顔を上げて歩いているんです。

またこの映画、相手が実態のない音声だったからこそ主人公はのめり込んでしまったんだと思うんですよね。これがアンドロイドだったりホログラムだったりしたらこうはならない。人間の想像力を掻き立てるような、声のパワーにもグッときました。(スカーレットヨハンソンのハスキーボイスは反則!)

画像1

代表的なSF映画『アイアンマン』で描かれているような空中にモニターがいっぱい浮いているような世界には住みたくないな、と思っていました。新しい技術に囚われて生きていくような閉塞感を感じずにはいられず。

画像2

視界に色々表示しないでほしい!笑

Voicyに出会った

ずっと音声に惹かれ、音声の未来に可能性を感じながらも、どう関われば良いかわからず、UI/UXデザイナーとしてのキャリア10年目を迎えたとき。前職で少し音声に関われる仕事があり、調査のために『音声』『未来』というキーワードでググったら、『Voicy』という会社にヒットしたんです。2017年5月のこと。その当時はサービスも会社も全く知名度がなかったのですが、気になって連絡してみたんです。これが私のターニングポイントでした。

代表の緒方が目をキラキラさせながら「これからIoTの時代になったら、インターフェースの半分以上が音声になるねん!いろんなところから音声出せるインフラを作っていくんや!!」と熱く語っているのを聞いて、運命を感じずにはいられませんでした。

このまま、4人目の社員としてジョインすることになります。

VUI/VUXデザイナーを名乗ってみた

音声インタフェースが主になる世界をつくるためには、音声体験のデザインが必須です。iPhoneが登場したときも、体験のデザインによってゲームチェンジが起こりました。今はまだVUIが主流になる生活はイメージしづらいけど、「ここは音声だからできる体験!」というキラーUXが生まれたら一気に様相は変わると思います。音声の特性を勉強しながら音声と画面をいったりきたり、「素敵な音声体験」について考える日々です。

まだ黎明期の分野で、新しい肩書きを背負って、文化・市場から創っていく仕事、ムズカシイけどめっちゃわくわくします!!




いいなと思ったら応援しよう!