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【読書記録】ツミデミック 一穂ミチ

一穂ミチさんの
「ツミデミック」という本を読んだ

感想、めっちゃ面白い!

「ツミデミック」は、
パンデミック、感染症の世界的な流行の中で
起こり得る犯罪を
テーマに描いたミステリー短編小説集

本書は第171回直木賞受賞作である

作者の一穂さんがコロナの時期に
書かれた作品になっており
そういえばコロナの時って
こんな感じだったなと懐かしく思った

今やコロナなんてなかったことのように
生活ができているけれど
当時は毎日行動制限があり
しんどかったことを思い出す

みんなマスクをして

○○さん陽性らしい
えーわたし昨日話しちゃったよ

コロナ初期の頃は
陽性になった瞬間に
急にばい菌扱いをされた

これから産まれてくる
コロナを知らない世代からすると
すごく異様な世界だなと思う

そんなコロナの世界線で
実際起こりうる問題が
短編集になっている

わたしが興味を持ったのは
一番最後の章のお話

コロナで生きていくのがつらくなり
社会的に殺された人の
集団自殺の物語

インターネットで
ただ「自殺」と調べると
自殺相談窓口がヒットしたり
優しい言葉で
自殺抑制しようとしてくる

でもSNSや掲示板は
そんな温かい世界ではなくて
日々自殺をしたい人の文章で
溢れかえっている

どうやって死ぬのが理想的なのか
討論する掲示板もあるそう

なんか実際コロナで
社会的に殺されて
集団自殺を図った人がいると思うと
心が苦しくなった

屋上から飛び降りて自殺をする

横浜駅でもこの自殺方法で
亡くなった人がいた

この時に地上を友達と歩いていた人まで
巻き添えになってしまった

とても悲しい事件である

ひとりで死んでくれよとも思う

東京の電車での人身事故なんて
日常茶飯事

この時もみんな口揃えて言う

迷惑かけないでよ
電車止まった、最悪

日本は本当に
自殺の件数が多い

安楽死を取り入れたら
こういう事故は少なくなるのかな

最近よく安楽死について
考えることがよくある

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いけだ
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