BTS JIN : ホビの入隊お知らせを受けた極強火ジンペン動きが止まる
スマホのバイブレーションが鳴る。
百貨店で行われている物産展に出かけていて、必死に売り込もうとする店員さんを避ける私と、仲良く話しだす配偶者。
結局買わされる羽目になる配偶者を横目で見ながら、鞄からスマホを取り出した。
Weverseからのお知らせである。
マスクをしているため、顔認証ができなくて「一件の通知」としか出ていない。
今度は誰のイベントかな?
なんの気なしにスマホのロックを解除した。
「BTS J-HOPEの兵役履行計画に関するご案内」
声にはならない声がでる。
人混みの中、私はその場に立ち尽くしてしまった。
ソクジンさんの時は、もうわかっていた。
Weverseライブでも教えてくれていたし、覚悟ができていたと言うのが正解だろう。
なぜだか、無性に切なくなった。
いきなり過ぎやしません?
ふと、一昨年の年末、ソクジンさんの怪我や、コロナ罹患のお知らせのせいで、Weverseの通知が怖くなっていたことを思い出していた。
ホビは、人一倍、頑張っていると感じていた。
駆け抜けるように、仕事をこなしていると思っていた。
次に兵役が控えていたからなのか、それはわからないが、詰め込むように仕事をしていたように思う。
決して、他のメンバーが頑張っていないと言うわけではない。
私の感じ取ったホビが、それだっただけの話だ。
人混みに押されて、我に返る。
仲良くしていただいている方々とのグループチャットにメッセージを書き込む。
切なさを抱えたまま、あぁこれが後5回も来るのか、などと思いながら買い物を続けていた。
ソクジンさんばかりに注目が集まっていて、誰か早く一緒に行ってあげてって思っていたけれど。
自分の心の痛さに、自分自身が一番驚いていた。
しばらくしてから、またWeverseからのお知らせが来る。
スマホの画面には진の文字!
慌てて画面を開く。
「어서와..」
切なさはどこかへ行ってしまった。
어서와ときたら、DOPEでしょ!
なんて思いながら、言葉のチョイスのセンスに脱帽する。
兵役に行っても、そうなんだね、あなたは。
ざわつくはずだと考えれば、ひょこっと現れて、飄々と、さりげない言葉を選び去っていく。
それが私の願望であったとしてもだ。
あなたのそのタイミングの良さは、アミを救ってくれている。
2seokと呼ばれる2人。
太陽と月。
BTSの陽の部分を担っている2人。
明るく照らしつつも、お互い陰となる秘めたる部分を持ち合わせている2人。
ホビの優しさが、どれだけメンバーの心を支えてきたか。
インスタへのコメントの多さや、他のメンバーのソロ活動の現場に足を運んだり、ホビのマメさはきっと、メンバーみんなの救いになっていたはずだ。
そしてアミにも。
極強火ジンペンの私は、ホビの口からソクジンさん名前を出してもらうことで、何度も安堵していた。
次に誰が行くのかはわからない。
わからないが、どうかメンバーみんなが健康で、無事に兵役を終えて、またバンタンとして7人全員でステージに立ってくれることを願うだけだ。
ホビ、힘내!!
バンタン、힘내!!!