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インド旅の記録②「1番の思い出はいつも、人」
2024年の1月下旬
出発3週間前に決まったカオス旅inインドの
旅の記録
インド旅の記録①「同じ人間とは思えない」
1日目に感じた何もかもが違いばかりの世界で
2日目に出会った人たちがすこーしだけ「人の温かさ」という共通点を思い出させてくれた。
インドに入国して2日目の朝
早朝のガンジス川沿いを姉と歩く。
霧で真っ白な中を進むとぼんやりと見えてきた人集り__
『まじで、沐浴している、、、。』
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前日、火葬された体の一部が流されているところを目にした後に見る光景としては余りにも信じがたかった。
性別関係なく、まるで清掃済みのプールに入るように躊躇なく、甲子園に来た球児のようにガンジス川の水を瓶に流し込む。
歯磨きをしている人も洗濯をする人も確かにいた。
(本当に綺麗になっているのだろうか。)
ただ、この人たちにとっては神聖な場所であり、日常の一コマに過ぎなくて。
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明らかに私と彼らの考えが真逆なことは確かだけど、
何が真実かなんてわからないし、ここに真実なんてないんだろう。
「どう信じたいかどうか」
信念というものだけが、
彼らように洗濯をするか、私のように唖然とするか
どちらかの行動を操っていた。
ルールなんてフル無視ホテルマン
私たちにとっての心身の癒しを求め、
朝食は5つ星ホテルに向かった。
ド真面目日本人と、気分屋インド人の交渉が始まる。
🤵♂️「宿泊者以外はお昼ご飯と夜ご飯しか無理だよ」
🙍♀️「え〜、そっか、、お昼は何時から?」
🤵♂️「12:30からだよ〜」
🙍♀️「それは無理だね、、残念。」
🤵♂️「ちなみに3,000円分の現金は持ってる?」
🙍♀️「持ってるけど、、。」
🤵♂️「じゃあいいよ!ここは電波が悪くて時々カードが使えないから現金なら」
えっっと〜、勝利?
いや、勝負すらしてない。これは交渉ではない。
勝因は「インド人の気分が勝手に変わったの術」のおかげだったけど
これほどまでの安心感と幸福感は、
この地でしか感じ得られないレベルだった。
昨日は1皿分すら食べる気のしなかった胃に、
4皿分の食料がスイスイはこびこまれた。
お腹だけでなく、心も身体も明らかに活きていた。
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前髪トゥクトゥクドライバー
その後、ブッダが最初に説法を行なったとされるサールナートへ行くために、
Uberに登録しているトゥクトゥクを探す。
相変わらず、インド人お得意のご提案の嵐を
ノーセンキューの傘でギリギリかわしながら
やっと出会えた高校生くらいの青年ドライバーは
砂埃を浴びるためのようなトゥクトゥクを運転していても、ちゃんと自分の前髪は鏡でチェックしたくなるお年頃。
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シャイで口数少なく、かわいんだけど
選んだ抜け道がガタガタ道すぎて完全にミス
私たちを下ろす場所を間違えてまた大ミス
迷っていると再び現れてへへへってはにかむ笑顔も
整っているのかわからない前髪も
とっても愛おしかった。
ブッダの起源の地に、九州から来た住職さん
無事、サールナートに到着!
ブッダが祀られている礼拝場で
スリランカ人の関係者に声をかけられ日本人ということで裏側まで入らせてもらい、ブッダの体の一部が祀られているところまで案内してもらう。その前でFacebookの交換をし、写真をとる(無礼すぎる)
その後、ブッダが最初に説法を行なった場所の記念碑が建てられているところへ。
入場のチケット購入にあたふたしていると
なんと九州の住職の方々に出会う、、、
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異郷の地で同郷の人に出会う喜びってこの上ない。
インド旅について沢山相談に乗ってもらった後、
さよならの手を振っているとき
クールと優しさを掛け合わせたような笑顔に
安心感と温かさが骨の髄まで沁みていくのがわかった。
ブッダがメディテーションをしていたとされる場所でメディテーションをして気持ちを整えた。
インドで婚約した日本人女性
トゥクトゥクでバラナシまで帰り、
念願のガンジス川ボートに乗船。
ここでも、ぼったくられたくない日本人と、日本人はお金を持っていると思っているインド人との交渉が始まる。
交渉が難航していたら、現地のインド人と婚約された日本人に出会う。
日本からインドに移り住むなんて信じられなくて(失礼)色々と聞いてみたかったけど
時間も限られており、急いでボートへ
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ボートを漕いでくれた青年は英語は話せないけど穏やかで、でもどこか寂しげだった。
ボートに乗って写真を撮って、船から火葬場をみて。
超汚い川上だけど、ガンジス川とその街を俯瞰的に見られて穏やかな時間だった。
お金を渡した人はボートビジネスのオーナーらしく、
漕いでくれた人は雇われで、上下関係が明らかって感じの態度になんか嫌な雰囲気だったな。
不信から信頼に変わったインド人ドライバー
人生初の寝台列車に乗るため
バラナシからまで列車出発駅まで車で3時間の移動。
なんとかUberで夜間の長時間ドライバーを見つけて乗り込むと
「Uberはキャンセル扱いにしてね」と。
ん~怪しすぎる。
見事不穏な空気が作り出されたまま、3時間の車旅が始まった。
車内から街の様子を見ながら、
考え事をしたり、ふわふわしたり
高速の速さと危なさにビビって、
脳裏でちらつく映像の恐ろしさにまたビビったり。
インド特有の結婚式のパレードは3件ほど横目に通り過ぎたが完全に一車線を占領していた。
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1時間くらい経ったところで運転手さんに話しかけると、仏教徒という仲間意識で
見事心を開いてくれて穏やかな車内に一変!
日本のおかきあげようとしたら断られたけど
チャイティーを買ってくれてひと休みして、、、
最後はバラナシ民にとって月給レベルのタクシー代6,000円(噂)が入った封筒の中身をチェックもせずにありがとうと受け取ってくれて写真を撮ってバイバイした。
信頼してくれた気がして嬉しかった。
生理現象が止まる私と人生最大の肌荒れを起こす姉
無事、寝台列車の出発駅に到着。
ここでも何人かが声をかけてくる。
やっぱりみんな本当にただただ暇なんだろうか。
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予想以上に時刻通りにちゃんときた寝台列車はファーストクラスの個室だけあって思っていたよりかなり快適。
トイレは和式で汚くて、電車の揺れもあったせいか
膀胱が活動を完全に拒否。
ついに人間的生理現象まで止まったのかと結構真剣に絶望感で部屋に戻ると
姉は人生最大の肌荒れに絶望感マックスで。
部屋の空気に色があるとしたら、真っっっ黒だった。
「自分らやばない?」「面白い話で笑顔になろう」と、身内ネタを必死で絞り出し、たくさん笑うとなんとか心地いい気持ちで目を閉じた。
クタクタなった脳と身体は、目を閉じた瞬間に吸い込まれるように活動を休めた。
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夢の中で、今日出会った九州の住職さんにまた会えて
話しかけようとした瞬間でアラームがなる。
夢が始まったばかりで、睡眠時間が10秒くらいに思えて
脳が起き、目を開ける前に「うそやろ。」とこぼした。
次章:インド旅3日目
〜人生初めての寝台列車inインドで
目覚めると姉が消えていた〜