【よりビジネスにコミットできるデザイナーへステップアップ!】アウトプットの説得力が上がるデザインフレームワーク
マンハッタンコードのデザイナーgenとrenächiです。
みなさんは「ビジネスフレームワーク」を活用していますか?
ビジネスフレームワークとは
経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組み。ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたもの。
例)SWOT分析、ファイブフォース分析など。
実はこれと同じようにデザインに関するフレームワークもあります。
この記事では、デザイン業務に使用するフレームワークを2つ紹介します。
UX5段階モデル
UX5段階モデル(The Five levels of UX / The 5 elements of UX)とは、Jesse James Garrett 氏が考案したUXのプロセスを5段階で表した概念図です。
氏の著書「Elements of User Experience」にて詳しく解説されており、日本では「『ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」』」に掲載されています。
UX五段階モデルでは、UXのプロセスを以下の五段階に分類しており、下層ほど抽象度が高く、上層は具体的なものになっています。
表層(Surface): 情報を示したり、操作できるものを表す。視覚的なデザインの設計
骨格(Skelton): 画面に表示される情報の優先順位や配置の設計
構造(Structure): 目的の情報や機能へ辿り着くようにするための全体構造の設計
要件(Scope): 目的を満たすために必要な機能やコンテンツの設計
戦略(Strategy): 目的は何か、そしてユーザーが何を得ることができるのかを設計
デザインには戦略的な目的があり、そこから要件を定義し、構造に落とし込み、骨格となる設計を作り、表層を整えるという流れを表しています。
この図に則れば、例えばデザインを見た目から作ることはレイヤーの一番上から始める行為=目的が不明確になってしまっている、ということがわかります。
この五段階モデルは一つのプロダクトだけでなく、会社組織のビジネスそのものにも応用することができます。
弊社ではこのUX五段階モデルに沿って、デザイン業務だけでなく事業戦略を構成するように取り入れています。
ダブルダイヤモンド
ダブルダイヤモンド(Double Diamond)は英国デザイン協議会で2005年に登場した、課題を「正しい問題を見つける段階」と「正しい解決を見つける段階」の2つに分けて解決するデザインのフレームワークです。
図のように二つの四角形(ダイアモンド)が並び、「発散」「収束」を繰り返しながら進めます。一つ目(左)のダイヤモンドでは問題の発散・収束を行い、二つ目(右)のダイヤモンドでは解決策の発散・収束を行います。
現在では多くのデザイン企業に取り入れられているDesign Sprintも同じようなプロセスがあり、Unpack(問題を明らかにする・情報を集める) → Sketch(アイデアを発散させる) → Dicide(どのアイデアを採用するか決める) → Prototype(アイデアを実現できるものを作る) → test(アイデアを試す)という流れを進めます。
このフレームワークを取り入れることで、集中すべき問題を明確にし、着実に解決策を提案することができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、デザインのフレームワークをご紹介しました。
ロジカルに組み立てていくことで、アウトプットの質は自然と向上します。
フレームワークを上手に使い、デザイン業務に役立ててくださいね!
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