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怖いと思ったこと
60年も生きて来れば怖いと思う体験を一度や二度は誰でもしてきていると思います。
口に出すか出さないか、だけではないでしょうか。
今、私が勤める障害者施設で夜中に不思議な経験をしています。
縁あって私は夜勤だけをやっています。
まだ新しい鉄筋コンクリート造3階建ての3階にショートステイが出来るようになっています。そこで私は朝まで一人きりで障害を持った若者たちの相手をしています。
たいていの場合は深夜は皆さん熟睡してくれます。
私たち以上に日中の生活は多くに気を遣い疲れ切っているようです。
詰所からガラス窓越しにエレベーターが見えます。
夜中にそのエレベーターが二度勝手に動きました。
私しか利用者はいませんから、必ずエレベーターは私がいる階に止まっているはずなのですが、気が付くとエレベーターが1階に移動しました。
鍵さえ持っていれば職員の誰もが24時間出入りは可能なので、まあ、誰か来たのかなと思いました。
深夜1時を過ぎた頃です。
しばらくしてエレベーターは上がってきてそれっきりでした。
おかしなことに扉はその時開きませんでした。
友人の大手エレベーター会社の営業部長に後日聞くとそんなことは技術的にはあり得ないが、たまに聞く話だと言っていました。
福祉の実績の多い大手設計事務所が設計、施工はスーパーゼネコンの割に設計も施工にも首をかしげることがあるのですが、それとは別のことのようでした。
職員を含めて、ここでなくなった方はいません。
ただ、歴史のある土地の一角になると思うので、地に棲みついている何かはいるのかも知れません。
不思議を感じはしましたが、怖いとは思いませんでした。
もちろん、このことは誰にも言っていません。
私に怖いのは生きた人間です。
これまで何度その怖さを思い知らされたか、それとの葛藤で私の半生はあるかも知れません。
それは話し出すと長くなるので、また後日にでも、、
酢豚を作ろうと豚肉を冷蔵庫に入れていたのですが、気が付くとありませんでした。
仕方なく、横たわっていた鶏胸肉で酢鶏にしました。
『スドリ』何となく耳触りが怖くありませんか?
味は良かったですよ。
怖いのは私の記憶力かも知れませんね。