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料理と合気道

この note の中にたくさんの料理のプロがいらっしゃるなかで、料理の蘊蓄を述べるのは、本来おこがましいことですが素人料理の持論として、ご勘弁いただきたいと思います。

今までレシピを見ながら料理を作ることはあまりありませんでした。

食べたものを舌と目で感じて『こうだろう』と思って真似して作ってきました。

合気道にもそんなところがあると思います。

繰り返し稽古する基本の動きや基本技が土台となります。

そして、この基本の動きと基本技が正確に身につけば応用技は出来るはずです。

基本の動き、基本技が理解できれば技の流れから自分がその時どう動かねばならないかは自ずと分かるはずなのです。

料理の『煮る焼く味付け』は失敗しながら覚えました。

その失敗が料理の基本を教えてくれたと思います。

料理と合気道、どちらも人間が作り上げたものです。

試行錯誤して土台を作り上げさえすれば誰でも料理は出来ると私は思います。

合気道も同じです。

まずは基本を身につけるために繰り返し繰り返し同じ動作を正確に稽古し、自分のものにして咄嗟に動けるようにまでしなければなりません。
意識せずとも動けるようにならなければなりません。

箸と茶碗を考えることなく扱いご飯を食べるように。

そののち、自分の身体や特性に合わせてアレンジすればそれが自分の技となり、料理でのその人の味になっていくと思います。

合気道も料理も『これしかない』というのは無く、相手が納得する技であり、納得する味であると思います。



それにはすべて基本が関わり、基本が一番大切なこととなります。
そして、このことは料理と合気道だけに関わらず生きていくうえでの全てに通じることだと思っています。

見出し画像は私が四十年間使ってきた帯と、二年前に初段を取った男に渡した帯です。
流行り病で長く彼とも稽古をしていませんが、この先時期が来れば基本の大切さを認識して稽古を続けていってくれることと信じています。

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