カラオケボックス

友達のストーリーで
楽しそうに歌う君を見た
胸元の空いたシャツを着て
缶酎ハイを飲んでいた
あぁ、変わってしまったな
あの頃の君が好きだった
あぁ、分かってしまったな
まだ僕は君が好きなんだ

僕が居なくても
日々楽しそうでよかった
僕は痛くてもう
ヒビ割れる音が聞こえた
暗がりのワンルームで

僕の服を着て笑う横顔も
今はもう僕のものじゃない
浮かんできそうになって
明かりをつけた
澄んだ歌声も「好きだよ」も
今はもう僕のものじゃない
聞こえてきそうになって
イヤホンをつけた

君の好きなバンドが歌ってる
「僕の服を着て歌う君とあとどれくらい過ごせるだろう」

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