基礎からのIT担当者リテラシーの感想文
このnoteは、初めて社内のIT担当者になったときに、これだけは抑えておくとよいですよ、という内容をまとめた本「基礎からのIT担当者リテラシー」、の感想と、実際に僕がIT担当者をしていて、どんな対応をしているか補足をさせていただいた内容となっております。
著者の紹介
・吉田航さん(第1章と第5章を担当。)
SIer 勤務を経て、現在は、クラウドネイティブという社内ITのコンサル会社さんと、フリーランスを兼業している方です。
・横山健太さん(第2章~4章を担当。)
情シスslackのオーナーをされている方です。
・増井敏克さん(監修)
IT系の書籍を多々出版されている方でした。
読もうと思ったきっかけ
社内IT担当者をする上で、「このツールにこんな機能が搭載された!」などと、よく吉田さんがTwitterで呟いてくれていて、有益な情報でありがたかったので、どんな内容の本なのか興味がわいたためです。
第1章:パソコンと周辺機器を用意する
PCやモニタ、複合機、ライセンス管理など、についての章です。
それぞれ、僕が思うスタンダードな構成を補足させていただきます。
■Windows (一般的な社員の方への標準機:動画作ったりしない人)
CPU:i7 / メモリ16GB / SSD 512GB の14インチ。
⇒マウスコンピューターを販売代理店経由で買うのがおすすめ!
■macOS
CPU:i5 / メモリ16GB / SSD 512GB の16インチ。
⇒ベルパーク様より購入するのが割引もあっておすすめ!
■モニタ
24インチの、上下に動かせるタイプで、HDMI端子があるものを標準にするとよいです。DELL さんが安くておすすめです!
■複合機
リコーさんがよい気がします。ゼロックスさんよりも、タッチパネルのUIがきれいで、PCから印刷しても、すぐに印刷されないで、タッチパネルで印刷ジョブを実行してから、印刷する、などの機能も付けれます。
第2章:社内インフラを整備する。
IPアドレス、ルーターやスイッチ、WiFiや、サーバーのことが書かれた章です。
■IPアドレス、ルーター、スイッチ、WiFiなど。
⇒理系の勉強をしてきた方でないと、奥が深くて難しいので、オフィス構築のときに、NW構築を担当してくれる業者さんにお願いするのが一番です。
特に大切なことが、WiFiの速度になります。安いNW機器を導入してしまうと、どうがんばっても、WiFiが遅いことが解消できないことがあるので、スマホアプリ運営企業など、WiFiでのデバッグが多々発生する場合などは、なるべくお金をかけて、高級なNW機器で、稟議を通すのがおすすめです。
サーバーは、会社のサーバールームに置いたりせず、データセンターも設けない企業がほとんどになってきたと思いますが、もし引き継いだときに、会社にオンプレサーバーが稼働していた際は、年に1回の停電対応のときに、どのように終了させて、どのように復旧すればよいか、担当者と打合せしておくとよいです。
第3章:情報セキュリティを強化する。
社内にある紙の機密書類、WEBツール上に保存されている機密書類の管理、ウィルス対策などについて記載されています。
これからIPOを目指すような企業の場合、ISMSというパッケージを、コンサル料込200万円くらいで取得できるので、取得してしまうと、証券会社の監査がスムーズに進むようなのでおすすめです。
自力で実施する場合は、各プロダクトごと、保有している個人情報、機密情報を、すべて洗い出して、どんなことが起こったら、情報漏洩につながるか、その対策はできているのか、スプレッドシートにまとめます。
WEBツールについては、ID、パスワードが、ばれてしまった場合、保存してあるデータなど、見放題になってしまうので、機密情報がUPされているツールは、すべて2要素認証か、グローバルIP制限を実施します。
セキュリティソフトは、macOSではウィルスの事例を見たことがなく、Windowsについても、セキュリティソフトを入れていても、入れていなくても、それほどリスクが変わらない説、もあるので難しいのですが、Google Workspaceを利用している企業は、クラウドストライクで、メールシステムが、Microsoft の場合は、Microsoft Defender for Endpointがおすすめ、という状況のようです。
第4章:業務システムを導入する。
全社で利用するとよい、WEBツールについて記載されています。
Google Workspaceを導入すれば、メール、カレンダー、ストレージ、WEB会議が事足ります。
チャットは、Slack、ワークフローは、ジョブカン、勤怠システムは、労務担当の方と、色々ご相談、がよいと思います。
第5章:システム開発を外部の業者に委託する。
一般的なクラウドサービスでは事足りずに、自社ならではのツールを、アウトソースして作ってもらったり、入社退社や日々の問い合わせ対応を、SES企業などから常駐で、業務委託で入ってもらう際に注意すること、などが記載されています。
自社ならではのツールの開発、というのは、よっぽど自社のカルチャーを反映させたい、という強い思いでしたり、インターネットにも公開したくないデータの保存、などといった場合でない限りは、外部でも内部でもお願いしないほうがよいのではないか、と思います。
社内IT担当者に、業務委託でjoinしてもらう、というのは、SES企業でしたり、レバテックさん経由でお願いできたりするそうで、インフラ監視ツールの構築や、Intuneのデバイス管理構築など、高度な技術を保有している人に、3か月などの短いスパンでお願いするのは、よさそうです。
以上です。吉田さんは、noteでも、有益な情報をとりまとめてくれているので、引き続き情報収集させていただこうと思います。
お読みいただいた方がいましたら、ありがとうございました。
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