おねショタ108式の56『トライ・アングル』
我々とはちょっとだけ違う世界でのはなし。
主人公の少年はある日、近所の仲の良いお姉さんから相談を受ける。
いわく、好きな人が出来たらしい。
なんで自分に相談したのか不思議顔の少年に、お姉さんは言う。
実はその相手は、少年の知り合いの少女なのだと。
少年が所属する地域オーケストラの演奏会をたまたまみにいったお姉さんは、ソロパートを懸命に演奏した少女に一目惚れしたのだと告白した。
その仲立ちを少年に頼もうとするのだが、すこしだけお姉さんは不安顔である。
「だって、わたし、こんなんだから」
そういう彼女の股間は、ふっくらと膨らんでいた。
ふたなり。
第三の性であるそれは社会的に認知はされていたが、やはりどちらつかずのために当人たちはまだ悩みを抱えることが多い。
恋愛対象も男性だったり女性だったりと、きまったタイプはないのだ。
そんな様子のお姉さんを少年は元気づけ、数日後に少女とのお茶の約束を取り付ける。
だが同時に、少女のアドレスを知っただけで見たこともないほど喜ぶ姿や、いざ翌日会うとなって、いじらしく悩む仕草を見ているうちに少年は……
そしていよいよ当日、少女とお姉さんは少年の紹介のもと喫茶店で顔を合わせる。
終始和やかに三人は談笑した。
その様子に安心した少年がトイレに立つと、少女はお姉さんに年上の女性と見込んで相談をし始める。
少年のことが、好きなんだと……。
資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。