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むつぎ大賞2024 結果発表
はじめに
むつぎ大賞2024にご参加いただきありがとうございました。
以下、毎年同様のことを書いていますが、念のためお読みください。
審査されるということ
結果発表の前にお伝えしておきたいことは、賞に選ばれなかったからといって落ち込んでほしくないと言うことです。
賞を取っていないからといって、一概に劣っているということではありません。下記編集後記でも書きましたが、今回パンクをジャンルに設定したところ、審査している方ももはや何が何やらわからなくなりつつ……審査を行いました。
しかし、やはりこれはコンテストですので、勝者と敗者を別けねばなりません。出来る限り平等に審査を行ったつもりですが、万人を納得させられるような完璧な評価をするには、やはり私の能力は全く足りません。
今回もまた大賞とそれ以外の差は微差で、審査に苦労しました。今回賞を得られなかったとしても、このたぬき野郎見る目がネーナ。と思って、どうか次の作品制作へ邁進頂ければと思います!
結果発表
大賞(賞金5,000円)
焜炉
「味」が燃料、エネルギー、資源になる世界。一方、その味のもとになる食材自体の意味は変容してしまい……というフードパンク、テイストパンクといったところでしょうか。
どこか、のどかさも感じる中、実際には食の楽しみの消滅した世界に潜む不穏さが魅力的です。
この、皆が味を知らない世界の中で、味の分かる(分かってしまう)彼のこの先引き起こす展開が気になります。
優秀賞(賞金1,000円)
日緋色の鋼鉄装甲
少年漫画(ボンボンコロコロ?)めいたやり取りが素晴らしいです。一度滅びかけた人類が力強く反抗する姿勢に作者の念を感じました。
それぞれの鎧の視覚的な楽しみがありますね。
ところでこれはマグマパンクじゃないかと思いました。
最終候補作
とうさいばたち
去年の当賞のチャンピオン。ホースパンクといったところでしょうか。
(本来なら)馬たちの走るべき野原の、見た目とは裏腹な荒涼さが筆力を感じます。
変造された生体を使った発電ということで、少しズレますがねじ巻き少女を思い出しましたが、なにやらユーレイが出る様子で? 顛末が気になります。
ブレイン・ブレイン
当賞の参考元である逆噴射小説大賞のチャンピオンです。狙って揃えたわけでは無いのですが。やっぱ実績ある人は強いですね。
内容は人の脳力をエネルギーと化すブレインパンク。しかし、描かれるはその世界を襲う宇宙怪獣との闘争。ギラギラに光り輝く脳力の輝きと宇宙の対比が見事だと思いました。読み切り漫画で読みたい気もしますが、連載にして世界の深淵を見たい気もします。
特別賞
星海を掃く者 ―ANYTHING < HUMAN―
巨大数と共にギュウギュウに詰め込まれた世界観が圧巻です。ただひたすら巨大な規模をさらに巨大さで包んでいながらも、「いまのわたしたち」と接続する心理描写が見事です。
ただ、もはやこれはパンクという枠で描くモノではないと感じたので、特別賞ということで言及しておきます。
今後について
賞金送付の方式についてはnoteサポート機能、その他、希望がありましたら主催者にお知らせください。順次送付いたします。
審査後記
今年もどうにもならなかったよ!(一年越しの伏線回収)
お待たせしまくりました。
パンクってなんだっけと考え続ける審査でした。正直何がパンクで何がパンクじゃないかわからなくなりつつ、異聞世界を延々さまよっていました。
パンクとは、個人では本来敵わない「おおきいヤツ」を相手に、技術の助けをもらって一矢報いる、反抗するもの。と思っています。
相手とは、いじめっことか、暗黒企業とか、世界そのものとか。
チョーたのしかったです。
また来年会いましょう。
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