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黎明亭の核爆発。#1
第六六六娑婆。ダイコクテンの街。夕暮れ。
今日も犯多たちが大勢集会所に集まり、般若湯をがぶ飲みして罪を重ねていた。
全宇宙の知的生命体が強制成仏し、その意識が10億の娑婆《サーバ》に転写され、数万年。地球人類は改めて文明を作り直し、少なからぬ意識は西――楽土へと向かったが、未だ、大半の意識は娑婆に留まっていた。
「マハが鵺にやられて再構成に49日かかるそうだ」
「じゃあ熾天使の衣は無くしたのか。勿体無い。3000業量はしただろう」
「ありゃハギレだ。500がそこそこだろう」
「なァんだ」
4人の犯多《ハンター》が赤ら顔でグダグダと話している。
リングメイルの者、籐甲鎧の者、具足、なにかピッチリとしたボディスーツの者。
いずれも一般的な犯多の装備だが、揃いのブロードソードを帯びている。どうやらそういうグループのようだ。
そのうちの、籐甲の犯多が入り口の一番近くに座っていたので、入り口から入ってきた極小の核熱球体に接触してしまい身体が弾け飛んだ。
身体は昇華したので、血飛沫は飛ばなかった。
【続く】
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