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JCL 佐木島ロードレース
レース情報
距離 105km 順位 4位
レースレポート
コースは小さい登りが2箇所あるものの、勾配が緩いため集団を破壊するのが難しいスピードコース。
なので、キナンとしては緩い展開にせず、ずっとハイペースからできる逃げをメイン集団にするような動きをしていく。
そこで、できた前のメイン集団には調子のいい元喜さん、スプリントで戦える僕が必ず乗った逃げを作ることにする。
僕と元喜さんは他のメンバーより2割ほどで逃げへの対応していくことに。
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最初1時間ほどはアタック合戦を長引かせ、全チームにストレスと疲労を貯めるため、キナンから仕掛けるのではなく、繋げるような動きをしていく。
ヴィクトワールやVC、ブリッツェンが積極的に逃げに送り込みつつ、蓋をする動きをするが、緩めたくないので誰かしら反応し、集団が繋がるように動く。
コースが流れるため、意外と前で動くとしんどい。
そのせいか、予想よりも早く2周目には集団が弱っていた。
すぐに畑中さんや雄大さんと情報共有し、もう集団が割れそうなので、攻撃をかけていきましょうと話す。
集団が緩みそうになるたびに、雄大さんを中心にアタックしていく。
結果、集団がずっと伸びた状態で3周目完了。
周回賞がちょうどあり、それを取りに行った選手によるペースアップが落ちたタイミングで、僕含む8名ほどが抜け出す。
狙い通りの展開。
僕しか乗っていないが、必ず元喜さんはジャンプアップしてくると信じ、この逃げを決めるために積極的に踏む。
すると、すぐに津田が追い付いてきた。
次の登りでは、畑中さん、雄大さんが発射台になり、元喜さんが抜け出す。
4名ほどで、すぐにジョインし、キナンとしては完璧な展開。
![](https://assets.st-note.com/img/1689150045621-xjvNozxm0i.jpg?width=1200)
これで集団は止まると思ったところで、最終便に宮崎が乗ってきた。
さらに枚数を増やしたキナンは、積極的に引く。
逃げも19名まで増え、作戦通りの前がメイン集団を完成させた。
そして、有力チームが複数名乗ったこともあり、逃げも綺麗に回る。
一気に2分まで差が開き、実質逃げが確定した。
ヴィクトワールが強力な外国人3人が入っており、そこの動きを注意することを元喜さんと話した。
後半アタック合戦になるなら、津田や元喜さんが逃げきりを狙い、僕はスプリントに備える。
宮崎は微妙なアタックや抜け出しをひたすら集団に戻す引きかたをすることに。
逃げメンバー全員で共有し、それぞれの役割に備える。
そうこうしていると、2度目の周回賞。
僕はスプリントの感覚確認と足に余裕があるので、狙っていく。
良い形でスプリントに入れ、パワーもすごく良かった。
しかし、最後の最後にキンテロ選手に並ばれ、ギリギリ刺された、、、
こればっかりは、キンテロ選手を称えるしかない。
強かった。
その後、補給もしっかり摂り、後半に備える。
![](https://assets.st-note.com/img/1689150105492-Kcgz6khdrQ.jpg?width=1200)
ラスト2周に入るころ、雨が降り出した。
事前に島の道路は貝殻やサンゴなどを混ぜた、沖縄のようなアスファルトで、雨が降ると滑りやすいという情報を得ていたので、かなり安全に走る必要があった。
補給所で落車があり、元喜さんと宮崎が巻き込まれる。
2人とも、転けてはいないが、遅れてしまう。
元喜さんは自力ですぐに戻ってきたが、宮崎が遅れてしまう。
その後、一つ目の登りの下りきった所の右コーナーで少し抜け出した3名が転倒。
すぐ後ろにいた集団もかなりスピードを落として安全に行ったにも関わらず、2人転倒する。
津田が先行の3名に入っており、転倒したがすぐに復帰し、集団に戻る。
しかし、変速機が壊れたみたいで変速できないトラブル発生。
ニュートラルバイクがないので、なんとかスタートゴール地点のピットに行くしかない。
この時、相次ぐ転倒のため少しペースを落とし、転けてしまった選手の復帰を待っていた。
なので、津田を少し押しながら、色々変速できないか試す。
すると、奇跡的にブラケット頂点にある、ボタンでは変速ができることが判明し、不便ではあるが問題なく走れそう。
体も軽傷で済んだみたいだ。
この転倒などのトラブルで、逃げのリズムや雰囲気、作戦が変わったチームもおり、少しナーバスでカオス。
結果的に、乱発するアタック合戦が始まる。
その中でも、カーター選手を失ったヴィクトワールはダイボール選手が守りの動きを見せる。
キナンとしてはアタック合戦に乗じて、元喜さんと津田が抜け出したい。
しかし、どれも決まらず、最終ラップへ。
最後の登り前でも元喜さんが暴れる。
そのカウンターでキンテロ選手が遂に動く。
僕は、明らか足を溜める動きをしていたキンテロ選手をマークしていたので、すぐに反応する。
2人で抜けだしたと思ったが、谷選手がついてきていた。
他の選手は引き離せたと思った僕は、無理をせず、足を溜めようとした。
しかし、登りが短ったせいで他の選手との差は大きくなかった。
津田がすぐに合流し、先頭にでて踏みまくる。
その動きからも、僕は津田がギリ粘り、他の選手を引き離して追いついたと思ってしまい、後ろを確認していなかった。
周回賞で負けてしまったキンテロ選手をひたすら見てしまっていた、、、
最終コーナー、
3番手で入り、キンテロ選手のスプリントに合わせて仕掛ければ勝てると我慢していた矢先。
コーナー外側から良い速度差で士揮選手がスプリント開始。
その後ろをつくように小野寺選手ももがく。
一瞬、いないはずの2人がもがいていて戸惑ったが、すぐにもがく。
外に士揮選手、真ん中は津田、インはキンテロ選手でラインがない。
やばい、、
と、思いつつもキンテロ選手にはまりつつ、インに行く。
ゴール前は緩く左に曲がっており、最終コーナーは右コーナーなので、インを突くと最後ゴールに遠くなってしまう。
やらかしたと思いつつも行くしかない。
全力でもがき、並びかけるも届かず、4位。
チームで良い展開、作戦通りに進められ、最後も託してもらったが表彰台にすら上がれなかった。
今年、何度目のシングルだろう。
悔しいだけではなく、チームに申し訳ない。
もっとゴール前での冷静さと、視野の広さ。
そして強さが欲しい。
そこを課題に、これからも精進していきます。
応援ありがとうございました。
2日目のクリテリウムは大雨のため中止になりました、、、
残念ですが、安全を考慮しての判断です。
来年、リベンジします!
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