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優しさに満ちたり、悪意を持ったり、勘違いしたり、情緒が保てない記事。


「さりげない優しさ」


私はこの言葉の意味を理解できる人間が、

女性。


全くわからない勘弁してくれという人間が、

男性。


で間違いないと思っている。


「だからおじさんはモテないんですよ。さりげない優しさこそがモテる男性の武器ですから。」という人間が、

勘違いのクズ


でこれもまた、間違いないと思っている。


ただ、純粋に「さりげない優しさ」とやらを探究したい。女の方々を「さりげない優しさ」で埋め尽くしたいと願うフレッシュなおじさんには私の提案を聞いて欲しい。



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これを読んでみて欲しいのだ。




瀬尾まいこ 著「夜明けのすべて」だ。


とにかく登場人物すべての人間が優しいんだ。


ページを捲るたびにやさしさが重なっていくのである。

悪い人間が出てこないので刺激はないが、厄介な病、パニック障害PMS(月経前症候群)が乗っかることで終始穏やかな、優しい空気にもコントラストがついて、十分なほど楽しめる。底抜けの優しさでなくさりげない優しさ。女性のよく言うやつ。それなのだ。なので女性は間違いなく楽しめる本だろうし、探究心の高いおじさんにも打って付けの一冊だろう。

ちなみにおじさんも楽しめた。(フレッシュおじさん)


聞き慣れない症状をうまく利用して「恋でないが貴方といたい」を見せる。「好きになりそうではなく、好きになれる。」この終盤の一文が本書をうまく表している。

おじさんが何を言ってるんだ

と思っただろう。(フレッシュおじさん)


幸せのあり方に迷った貴方にこそ、読んでほしい。(追いフレッシュおじさん)






では、「さりげない優しさ」を、全くわからない勘弁してくれという男性はどうすればいいのか。


そんな男性には珠玉のミステリーを読んでほしい。


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東野圭吾 著「悪意」である。

1996年の作品であるが、読んでいないという、

「さりげない優しさを、全くわからない勘弁してくれ」


という男性、そして、


「同性の気持ちだけはわかってるつもりだよ?異性の気持ちはわからないけど」

という無垢な男性にはぜひ目を通してほしい。





論点は「動機」


親友であるはずの男たちの話から始まる。

親友を殺した理由は?

このミステリーの見どころは「犯人探し」ではない。

序盤ですぐに容疑者の連行が告げられる。あっさりと尚且つおしゃれにミステリーの肝を明かし、要点はここではないことを悟らせてくるのだ。


親友を殺した「動機」を明かさない容疑者。ゴーストライター、不倫、自殺、脅し、作品、愛する想い。様々な要素が繋がりを見せながら、完全解決をしてみせる。


何かしらの違和感と残ページを除いて。



論点の「動機」が最後まで鍵を握る。


親友を殺害する動機とはいつ用意するものだと、あなたは思いますか?


緻密なトリックをただ書くのでなく、人間を描く本書。
ラスト4ページだけは何度でも見たいし何度でも鳥肌がたつ。そこだけ読んでもわからない、最後まで読んだ貴方だからこそ4ページを読むとタイトルの意味が浮き出てくる。

東野圭吾「悪意」絶品のミステリーである。





ちなみに、「さりげない優しさ」を勘違いしているクズ。

お前らにオススメする本は、ない!


さりげない優しさを実行しようとしてる時点で、さりげなくもなんともないんだよ。

わかるかい?そんなこともわからんお前らが出しゃばるんじゃない!

ん?それがわかってた上でモテないお前は、救いようのないクソオヤジだって?


悪意でしかない(泣)

ただ夜明け前が一番暗いという言葉があるように、光は必ず見えてきます。皆さん共に頑張りましょう!

(情緒)


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