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目覚まし代わりの中華粥(レシピ付き)


我が家の朝はゆっくり始まる。
保育園児のいる共働き家庭にしては、多分、かなりのんびりしている方だと思う。

7時10分。前日の夜に炊飯予約をしておいたお粥ができあがり、ターラーラーラーターラーラーターターラーラータラララララーター×2(曲名:アマリリス)と、メロディが流れる。

双子と私はキッチンと繋がっているリビングにマットレスを敷き、長男と夫は2階のベッドで寝ている。
メロディの音は結構長く、そして結構な音量でリビング中に響き渡るので、誰か起きそうなものだけど、誰も起きない。

私だけがうっすら目を開けて、まだ双子が寝ていることを確認し、また目を閉じる。
このまどろみの中にいる時間が1番気持ちがいい。

しばらくすると、体内時計がしっかりしている次男がむくりと起きて、のしのしと私の身体を登ったり、布団に潜り込んだり、手のひらを舐めてきたりする。
私は半分寝ぼけながら、その感触が心地よくて、なされるがままになる。
たまに目が合うと、次男はにこぉっと、嬉しそうに笑う。

5分くらい経つと、三男が起きる。甘えん坊の三男は目が覚めた途端に「ぼく、なきそうです、このままだとないちゃいますよ」とも言いたげに「ふぇっふぇっ」と顔をしかめながら這ってきて、私のお腹の上に乗る。
そして無事私の胸に頬を預け、お腹とお腹をくっつけた姿に落ち着くと、彼もまた、安心しきった顔でにこぉっと笑う。

ぷにぷにボディ×2に密着されるのはとても気持ちがいい。至福。

3人でぬくぬくしていると、双子たちは次第に飽きてきて、布団を出てリビングへと移動する。
ガラガラガラッとおもちゃを箱ごとひっくり返したり、音のなる本を鳴らしたり。
私はまだ布団に潜ったまま、その音を聞いている。

すると気配を感じて長男が2階から降りてくる。トイレに行ってから、私の布団の中に潜り込む。
足先を私の太ももの間にいれて暖をとりながら、んふふふふ、うししししし、と双子たちとは違って少し照れたように、でも嬉しさが滲み出るように笑う。「だいすきだよ」と言葉を交わしたり、「きょうほいくえん?おやすみ?あさごはんなあに?」と聞かれたり。布団に潜ってるせいか、なぜか2人ともコソコソと小声で話す。

束の間のひとりじめタイム

だんだん私の頭もはっきりしてきて、そろそろ起きようかなと思う頃に、ちょうど夫が降りてくる。
「さぁ起きよ、朝ごはんにしよ」と私が布団から出ようとすると、長男が「まだいっしょにいたかった」とごねるところまでがセット。
ぎゅっと抱きしめて、頭を撫でる。短く刈っている髪は、いつ撫でても気持ちがいい。ずっとこうしてたいよねぇ、気持ちはよぉくわかるよ。と言いつつも起きる。
これで長男の機嫌が崩れるか否かは五分五分というところ。
洗面所へ顔を洗いに行って時計を見上げると、7時半を過ぎている。

ようやく朝ごはんの支度を始める。
と言っても、もうごはん自体は出来ているのだ。えっへん。昨晩炊飯器をセットしておいた私、ありがとう。
炊飯器の蓋を開けると、蒸気がもくもくと立ち上がり、ごま油のいい香りが広がる。水分をたっぷり吸い込んだお米たちは、きらきらひかって見える。
おたまでぐるぐるっと混ぜ、まずは双子の分を取り分ける。
そして塩小さじ1/4を追加して、今度は長男と大人の分をお皿によそう。
塩加減だけ調整すれば、1歳も4歳も大人も同じものを食べられるのが楽で良い。

ほかほかと湯気が立つおかゆをテーブルに運び、子どもたちを順番に椅子に乗せる。
さぁ、みんなで朝ごはんだ。
「いただきます」と手を合わせ、みんなでフーフーしながらお粥を食べる。
双子たちはまだ上手くスプーンでお粥をすくえないので、「はい!はぁい!」「あう!あう!」と2人にせがまれながら、私は彼らと自分の口にせっせとお粥を運ぶ。

とろりとしたお粥は口当たりが良く、寝起きの胃腸にも優しい。そして身体を芯からじわじわと温めてくれる。
鶏ひき肉や小松菜、にんじんも入れて栄養満点!お粥1品だけでも罪悪感がない。

全部食べ終わった頃には全身に血が巡り、手足がぽかぽかになる。ようやく頭も身体もエンジンがかかった感じ。
「ごちそうさまでした!」

大急ぎで子どもたちの歯磨きをして、制服を着せ、親も身支度を整える。
在宅勤務なのでメイクは適当。日焼け止めと眉毛のみで済ませる。
ちょっと時間に余裕がある日は子どもたちと少し遊べるけれど、ほとんどの日はバタバタと支度をするので精一杯だ。
朝食で使ったお皿を洗って、子どもたちの水筒にお水を入れたら準備万端!

気づけばもう8時30分。
車に5人で乗り込んで、保育園へ。駐車場から園の入り口までは、夫と私で1人ずつ双子を抱え、手さげ3つとリュック3つを持ち、そして長男と手を繋いで歩く。

月曜日はさらにお布団セットが追加される

笑えるくらいの大荷物。雨の日なんかは特に大変だけど、でも、この大荷物だから夫婦で保育園まで送る習慣ができた。今だけのこの、両手いっぱいに子どもたちを抱えて過ごす日々が愛おしい。

◉このお話に出てきたレシピはこちら⇩

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