愛について語るときに我々の語ること
「 愛について語るときに我々の語ること 」
- レイモンド・カーヴァー -
絶望や崩壊。そして痛み。
人生の苦さを垣間見るような短編集。
最初はよく分からず読んでいたけど、読み進めるにつれて惹き込まれる。
なんとも言えない不思議な読み心地でした。
気に入った話は
ダンスしないか?
風呂
出かけるって女たちに言ってくるよ
足もとに流れる深い川
深刻な話
愛について語るときに我々の語ること
辺りです!
「深刻な話」
「出かけるって女たちに言ってくるよ」
この2つは読んでいてゾクッとするような怖さを感じました。
あと、表題の作品より
「愛について語るときに我々の語ること」
で印象に残った言葉。
僕らが語りあっているこんな愛もすべて、ただの思い出になってしまうだろう。あるいは思い出にすらならないかもしれない。
愛とはなんなのか。
目にも見えない、形のないもの。
この短編は不幸なだけでなく、ほんの少し明るさや希望が感じられました。
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2021年、最初の読書記録でした!
こむぎこ
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