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【恋文】渡せないラブレター その3

ふと時計をみたら、
いつも貴方と電話を終える時間になっていました。

昨日電話したのが遠い日のように感じます。

昨晩は等身大の本心を招待して、
ありったけ泣きました。そう、ありったけ。

寝ても覚めても「寂しさ」で満ちた心の中。

「寂しさ」の鈍行列車から見えるのは、
「逢えない」特急列車。

1分1秒、少しずつ距離が縮まらなくなる。
時間がちょっぴり嫌いになりそうです。

唯一、勘違いしていたことがあります。

”お互いのため”は、真っ赤な嘘。
本当は"お互いの周りのため"でしかなかった。
と私は思います。

一周回って”お互いのため”となるのは、
触れないでくださいね。

好きな人のためを想って、
差し出した精一杯の優しさ。

でも、その優しさは
好きな人にだけ猛毒に変わるようです。

今日身を以て感じました。

どうしようもない歯痒さの「痺れ」
何も手につかない「脱力感」
受け止めきれてない心の「痛み」

治療薬はどこで買えるのでしょうか。
通院はどこへかかればよいのでしょうか。

いっそ「ずるい」って叱ってほしいのです。

一思いに「大嫌い」って言われたいのです。

でもこれが貴方を愛した代償とするなら、
もう少しこのままでいたいと願う私がいます。

狂ったように好きな感情を、
痛みと共に体に刻みたいと思うからです。
変態と罵られてもかまいません。

いつか薄れていく。
そんな未来、今は想像したくもありません。

今この瞬間、
確かに貴方のことを愛していると
私自身が覚えておきたいだけなのです。

これ以上、わがままは言わないので
せめて夢で貴方に会いたい。

右利き

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