超能力
※ふと思いついた会話劇です!!良かったら見てください!!
オフィスにて。
男と女が対面で作業しながら会話している。
女「あ、先輩は超能力を持てるならどんな能力がいいですか?」
男「え?ちょ、、まって、、、話飛び過ぎじゃない?」
女「そうですか?」
男「え、だって前の話題覚えてる?」
女「はい!卵焼きはしょっぱい派か甘い派か」
男「飛び過ぎでしょ」
女「でも、こういう話ってコロコロ話題変わるじゃ無いですか」
男「変わる。変わるよ。でもこう、普通は徐々に徐々に変わっていくのよ。グラデーションみたいに。お前の場合は赤!からいきなり青!!みたいになってるのよ」
女「でもそっちの方が楽しくないですか?」
男「グラデーションのように話題が変わっていった方が、『あれ?俺ら何の話してるんだっけ?あははは』ってなるんだよ。そっちの方が楽しさ的には勝るのよ」
女「そうですか?」
男「そうですよ!あとバッバッ!って話題変えたらビックリするし!」
女「ビックリしますか?」
男「しますよ!現にビックリしたから話題をグラデーションのように変える勧めをしてるんだよ。コーヒー飲んでたらビックリしすぎて吹き出してたからね」
女「コーヒー飲んでないじゃないですか」
男「飲んでたら!よ。それくらいビックリするって事。、、、(勢いよく)好きな芸能人は?!」
女「え、、あ、、す、菅田将暉」
男「ほら。ビックリするでしょ」
女「それは先輩が勢いよく『好きな芸能人は!!』って聞くからですよ!ならどうやったら良かったんですか?」
男「んー例えば、例えばだけど、『卵焼きは甘い派ですか?しょっぱい派ですか?』『しょっぱい派です』『でもお弁当に入ってる卵焼きって基本甘くないですか?』『そうなんです。でもたまにしょっぱい卵焼きもあって、その時はガッツポーズしてます』『見た目では甘いからしょっぱいか分かりませんもんね』『はい』『あ!一目見てこの卵焼きは甘いかしょっぱいか分かる超能力あると何かと便利かもしれないですね』『そんな能力は要らないです笑』『なら、、』」
女に合図を送る
女「(興奮気味に)超能力が持てるならどんな能力がいいですか!」
男ドヤ顔
女「おおーーー!!」
男「こっち方がストレスなく話せるでしょ?」
女「確かにそうですね!あ、他もいけます?」
男「他?」
女「はい!あ、えーっと、じゃあ、カルパッチョの話題をハリウッド俳優に変化させてください!」
男「は?え、」
女「よーいスタート!!」
男「え、、あ、えーと、『カルパッチョ好きですか?』『好きです!お店に有れば毎回頼んでしまいます』『そうなんですね。僕もです。あと、カルパッチョって言いたくならないですか?』『確かに!カルパッチョ!言いたくなります!』『〇〇さんは他に言いたくなるワードとかありますか?』『私は墾田永年私財法とかですかね』『僕はベネディクトカンバーバッチです』」
女「(拍手しながら)おおーーー!凄いです!」
男「凄い、、のか?」
女「凄いです!!もしかしたらこれが先輩の超能力なのかもしれないですね!」
男「そんな能力なら要らないよ」
男の隣の隣で男が堪えながら笑っている
男がそれに気づく
男「どした?」
男2「いや、お二人の会話が面白くて」
女「そう?」
男2「はい!何か、こう息ぴったりで!長年付き合ってるカップルの会話みたいでした!」
男「え、、あ、そう?」
男2「はい!実際のところ付き合ってるんですか?」
女「付き合ってないよ〜!」
男2「そうなんですか!付き合ったらいいと思いますよ!絶対お似合いですって!」
男と女がお互いの顔を見て
2人「いや、ないないないない!!」
男2「えーー!絶対お似合いと思うんですけどねー。(時計を見て)あ、僕仕事上がったので帰りますね!!お疲れ様です!」
2人「お疲れ様〜!」
女「(小声で)焦ったね」
男「焦ったね」
女「超能力?」
男「かな?“長年”も当てたもんね」
女「超能力恐るべしだね」
おわり
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