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新卒の会社を辞めてから数年経って思うこと

期待に胸躍らせた新入社員の頃。もう四捨五入で10年ほど前になります。
いやはや、時の流れは早いですね…。

当時は、絶対に良い成績を残してやろう!とか、
同期の中で一番最初に新規開拓してやろう!とか、
まあ色々意気込んでいたわけなんです。
しかし、入社して分かったのはお世辞でもホワイトやグレーとも言えない、
しっかりとしたブラック企業ででした。

「そんなのまだ甘い!」とブラックマウントを取られるかもですが、
当時の僕からすると、初めての会社=初めての社会であるため、
当然他を知らないし、比較対象もないので、この会社が世界でした。

ちなみに、どんな感じでブラックだったのか?ですが、

・残業は当たり前につけられない。
 というか「残業申請」の仕方すら教えてもらえず、辞めました。
・定時という意味が分からなくなる、就業時間。
 
早いと朝5時に始業、遅いと24時(0時)に終業。
 その上、残業はつかないのでスタミナだけ削られていきます。
・土日出勤も頻繁にある。しかし代休はなし、休日出勤手当なし。
 
土日出勤は業務内容や取引先との兼ね合いで仕方ないですが、
 代休はもらえず、休日出勤手当はもちろんないです。
 一番嫌だったのは休日出勤したくない先輩の代打をさせられること。
・パワハラ
 実際のところ僕自身はあまり受けていないのですが、
 同期や他の若手先輩のエピソードを聞くと色々あります。
 自宅に家具を運ばされたり、罵詈雑言を吐かれたり、暴力等々…。
 基本的には自分よりも先輩の命令には「YES」のみ答える社風です。
・アルハラ
 酒は飲んで当たり前。先輩や上司の接いだ酒はすぐ空ける。
 飲み会では余興(1発ギャグやネタ)も強要させられたりしました。

等々…、この他にも細かいものはありますが、ざっとこんな感じです。

THE 昭和ノリ体育会系といったところでしょうか。

正直、思い描いていた社会人生活第一歩とはならず、悩みました。
「辞めたい」「何故こんな会社入ったんだ」と考えない日はなかったです。

しかし、ある日開き直るようにこう考えました。
「この会社で耐えれたら、他でも通用するんじゃないか?」

というのも、実際こんな感じの会社なので近年は若手~中堅を中心に離職者が増えており、退職者はそれなりに良い企業に転職していきました。
僕も辞めていった同胞たちを見習い、
数年耐えたら退職をしようとリミットを決めて頑張る決意をしました。

結果3年程度働き、それなりに実績もつけて退職することになります。
その後、より規模の大きい会社に入社することができ、
給料含めた待遇面、福利厚生など当然良くて、大満足でした。
新卒では教えてもらえなかった「残業申請」の仕方も入社時にしっかり教えてもらえました。
キャリアアップ、ワークライブバランスの見直しが出来たわけです。

この記事を書くということは、
今でも新卒入社した会社のことを思い出したりします。

冒頭で言いましたが、初めての会社=初めての社会であるため、
どこかその会社を基準にしてしまっている部分もありました。

退職後、次の会社でも「あの会社だったらこうだよな」とか、
「あの先輩ならこうするよな」とか思うわけです。
比較対象が1つしかないし、社会経験も少ないから当然ですね。
それだけ新卒の会社は影響が大きいということでしょうか。

そんなブラック企業に新卒入社した僕が、
学生さんで来年入社を控えている人、就活中の人、
もしくはブラック企業に入社して同じように悩んでいる人に一言。

肩を力を抜いてください。
肩の力を抜いて、リラックスしてください。
誰しも全力では走り続けられないし、どこかで息切れしてしまいます。
結果、息切れしてしまうと自分が一番しんどいですし、
仕事面でも周りに迷惑をかけてしまうことになると思います。
もちろん、全力を出さないといけない場面もありますが、
そのあとはゆっくり息を整えてもいいんじゃないでしょうか。

他にも色々と書きたいこともありますが、
長くなりすぎてしまうので今回はこのぐらいで。

読んでいただいてありがとうございます!!

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