恍惚
乖離する道や、理解を超越した愛、完璧な円や、惜別の翅を擡げ、健気な一生を無駄遣いして、惚れた晴れたの裏側で、カタルシスに至るまでの距離、離れ離れになったって、また、会えるさと諭し、論理的なものに手懐けられてしまった君たちの末端や、障壁に変わるだけの関連性や、連動して行く形式の波形、アンニュイとしたモラルを信仰し、あたかも、正しい者のフリをして生きるよりは、このまま、はしたないままで、凌ぐ思いの領域を侵略し、真理なんかを謳い、今にもたらされる苦しみの道具として、偶然を装い、君との関係を確かなものにさせるために、付きまとう連中や、シナプスを接続させるための、電子的な何かに変わる頃には、孤独感なんかに苛まれ、現れる艱難辛苦や、悲しみの雨や、世代間の何かしらが、加算され続けては、今に現れる恨みつらみや、つたない季節を着せ替え、形跡を踏みにじる余罪の数々や、誰かを貶めるような時間は、もったいないし、もたらされるものに磔にされ、今にクラッキングを続け、データを奪い、運命なんかを謳い、今にも奪われて行くだけの、可能性のぬかるみに嵌り、蔓延る悪意に共通する言語が、鬱鬱と迫り、制圧されるだけの精神が蛇行し、高揚感なんかを率いては、被害者意識を加速させ、一過性の真実や、凄艶な日々や、歪な欠如、突然の咆哮に巻き込まれ、反復するものを吸い込んだり、反芻したり、萎びた明日に水をあげたり、贖う先では、愛されたいなどと、呪文のように強請る事だけが、君との今を確かにするとか、知らぬ間に足枷を嵌め、誰かの幸せを祈るように、自分を呪い、今に拘泥するものに、引き摺り下ろされてしまう。