逆上
承認欲求によるカタストロフ、ロジカルな爪痕を伝う血、浪費的で欲しいものばかりでは、しあわせとは、遠ざかるのだ、と、語る教授が捉える先、失われた十数年の悲劇、取り残された恐怖を、理不尽に点滅させる教育に保管された闇、導かれるべきは、己を克己し続ける自分自身に引き摺られるべきである、と、端的な解放、なぜ君は未だに、誰かを、所有し、独占するために語られる愛にがんじからめになり、関心を引くために吐き出されるアイロニーにより、憎しみを加速し、いつしか、愛は、憎悪に変わるらしい、と、手懐けられた普遍性が、君を騙そうとするころ、言葉は邪魔になり、塗り替えられる意味や、そこで抱えた罪などが、今を締め付け、身動きを取られなくする。所詮は、見え透いたものに支配され、我を失い、欲の中をさまよい、満たされない思いに苦しむ。ねばつく午後、偶感と算段、流動的なジレンマに絡み付く指、分散していく苦悩や、濃厚な明日、曖昧な消費により、高尚さを失った君たちの浄土、暗澹とした思い出のアンサンブル、代償と波動、遠退く風、シリアスな化粧を施した値が、君に平伏す間に、怠惰なアイロニーは、浪費的な汗を流し、堆積する理由と、乏しくも絡まり合う個性との曖昧さに苦しみ、退廃的な結晶を集めては、対価を求め、投影される憎しみや、苦しみばかりをリストアップし、散々な現状にもがきながら、閑散とした心に、戸惑いなんかを生み出す欠如により、接続されていくプロセスの稼働、興じる運命も、いつしか意味の奴隷になり、似合わぬ価値を背負い、歪な信念を抱え、軽薄な理想を携え、運命なんかを呪うだけで終えるような過ちや、誤りから飛び立つ。
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