澱み

幸福に満ち満ちている今朝、原理的な処理を続けるテクノロジーの呪詛による雷雨に見舞われている都会、快適なのは、機械たちのお陰なんだと、語る母の口にまとわりつく、粘り気のある真実、たどたどしい言語を放つ秋の虫たちや、創造性に欠けている君たちの衣類に噛み付く葉や茎、虚像を崇める君たちの速乾性や、接続される関連性、粘土質の夢や、大義を再利用する父権的な妄想の果てに、偽装される神や、徒な値により、狂った価値や、前頭葉に張り巡らされた棘や糸、陰湿な教材を売り捌く国家や、約束を突き破る看板や標識、ファシズムを加速させるための錠剤を飲み、印象的な悔悟の下僕として、ノスタルジーに歪むリズミカルな運命が、引力に負けてしまうまでの距離や、あらゆる戸惑い、文化的な敗北感を重ねて出来たミルフィーユを食べては、差別化され、アンニュイとした感情を孕んだ子供たちの、デジタル化を終え、この、絶え間ないVR空間の中で、慈愛なんてものは、不必要であると宣言する権力者たちの饐えた香りや、ただただ、過ぎ去るだけの、曖昧で幼稚な策略の最中、文章に殴られては、目覚めたようなフリをして、利己的な固定観念を枷にして、些細な出来事をデータ化して、過信ばかりを重ね、かさばるだけの愛を補完しては、体制的なものに加担するだけの、理不尽な消耗品として、あらゆる悲劇を拡散するメディアの畜生どもや、権利に噛み付く獰猛な犬たる私が、合点がいかないと、抵抗し続ける先で、誰かが、固執する過ちをカスタムして、こじつけらた意味を交換して、自らの私怨だけで、攻撃を続ける曖昧な答えを超越して、厭世観を引き摺る幼稚な卑屈さを抱えた魚たちが支配する街や、セメタリーに住まう淀んだ餓鬼たちや、堅持するものの重みに耐えかねて、今に圧壊してしまう君たちの住居たる身体を放棄させるために、うそぶく真実を無視して、自分勝手に動き回る。