残滓
浮遊する意識を切り裂くシュプレヒコール、運命論者が謳う難問の数や、くたばるだけの毎日に配膳される退屈なご飯や、管理下に置かれた感情との齟齬や、聡明な瞬間にあふれる枢要な互換性や、狂気的な世界に敷衍していく余韻や、印象的な悔悟を引き出す群れるだけの人々、備蓄したアンニュイとした質感や、悲劇的で拝金主義的な奴らの奴隷にカスタムされた君の毎日、血に溢れた午後の低劣な祝福や、不確かな共感性に騙されてばかりいる奴らの宿題や、躍動感に惚れ惚れする未熟で幼稚な大人たち、蓄積された苦しみを吐き出す予感や、狡猾な毎日にそぐう価値こそが、偶像であるのだ、と哲学者が、カタルシスに至るまでの原理を放逐して、鮮明な過去がやがてナショナリズムにより、汚されるまでの顛末に備わるまどろみや、遠退く面影に現れた枯渇した今に孕むべき愛や、衰亡するだけの世界から、頭上を回る天体や、体制的な低気圧、圧力や空白、空爆や気圧配置、エチュードにとまるコウモリたちがばら撒くウイルスや、運動的な退路、あらゆるアイロニーを兵器利用して、つたない思いを血合いして、からっぽになった身体を解体される様子を俯瞰から見る害獣たち、ちらばった観念を寄せ集め、また、前みたいに生きたいね、と語る自らの子供の致命傷、夜露を吸って和む隙間から現れたパスワードや、パラレルワールドの数、強制的に屠られた思い出や、ナショナリズムに汚された毎日に与えられる、ケミカルで、横暴な面影、学生たちの恋の終わりに歪むロジカルな伸縮や、空虚感に攫われてしまった君の保管場所の示す看板や、へし折られた足。