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空腹を抱えたクジラが海ごと吸い込み、ありとあらゆるものを食べ尽くすまでの時間、自我すら崩壊し、頭の上での雨季を乗り越えるためだけに、ためらわずに立ち向かう少女たちの虚空、真理のハサミを用いて、あらゆる苦しみを切り刻む神を模倣して、君たちに司る幼稚な罪の意識なんかを解放して、札束で殴られる事により、現実味すら失ってしまう父親たちや、偶像崇拝を続ける母親たちの道具でしかない子供たち、あらゆる偏見にたらい回しにされ、ささやかな幸せですら、憎しみに変わるまでの意識的な道化、支離滅裂な罪をねつ造して、空腹を癒すためだけに、ためらわずに衝突し、破壊する喜びにより老けていく奴ら、空間に反響する音色や、空白を埋めるために持つ筆、ふくよかな世界を愛して、セオリーを打ち倒して、義務的なものが打ち出す大義なんかに騙されないために、ためらわずに、今を翻して、批判的な奴らが謳う正しさなんかに吸収され、ニセモノの感情に支配され、浄化やなんかを謳う、うさんくさい商法や、神を語る原理原則なんかに支配され、今に裁かれるだけの君との互換性や、制度の中で蓄積する苦悩や、自動的な恋の行方や、悠遠に潜む価値のようなものの終わりや、被害者意識を抱えては、他責するだけのルサンチマンを原動にする奴らや、情報に飢え彷徨うヒグマや、悲観的な化粧を終え、アイロニーの中に引き篭もる彼女たちとの遭遇や、偶然を装い、神秘を利用しては、金銭を得るような奴らのファシズムや、報いを受けるべきだと、付きまとう幼稚な箴言や、互い違いになった二人の終わりや、清貧な結末に寄り添う確かさを謳う影。

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