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空想の波形

抑圧が生んだ怪物たちが暴れ回る帰り道、倫理観なんか、廃滅して、陰鬱な焦土が広がる、何も解決しない世界、プロレタリアたちが蹲る放課後、犠牲的な観念が引き継いだ、宗教的な摩耗により、欠落した性質や、精神に落ちる雷、鍵穴に詰められた、日々の垢や、寝ずに考えた信仰心のこと、簡単に崇める君たちの、鈍麻な関連性や、連帯感に潜む、確実な悪意や、閑散とした心の隙間を狙う悪魔たちの笑窪、分散される猜疑心やら、疑心暗鬼に陥り、何も信じられなくなった時にこそ、確かな神が、生まれぬなどと、強請る隙間から、現れた曙光やら、高尚さもなく、ただ、現れるものに噛み付く尺度やら、狂騒に平伏すムードやら讒言、絶え間なく広がるだけの、空疎な宇宙の中では、こうして、すれ違うだけでも、奇跡なのである、と嘯く確率からも解き放たれ、確かなのは、本当に何も無いし、現れた途端に、それは、数十億年前の光なのであるし、光の屈折なんかで、見えたり隠れたりするものも、本当は、そこには無くて、感じるころには、全ては、闇の中なんだと、感傷に浸る合間にも、全ては、リンクして、和解したり、改ざんされたり、残骸になったり、合わさるほどに、寂しさや、孤独が、今を遮るばかりであるし、確かなのは、ここでの孤独なのか、と彷徨い続ける彗星に乗り、願うよりも早く、届くために、ただひたすらに、捕まえられないように、逃げ惑う。

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