空気
迫害を受け続けた市民たちに沁み入る真理、気配を汚した背景を探る探偵たちや、不吉な予言を繰り返しては、誰かを騙すだけの、幼稚なセンテンスを破壊して、境目なんかを作らないためにも、今を量り売りする商人たち、屁理屈ばかりを吐き出す鳥たちの群れ、横柄な秩序が、今を貪り、動機すら遠退く辺りから、辛辣な自己を回転させ、惰性で導かれていくだけの、彼や、彼女たちの破片を集め、また、同じような人間を生み出したりして、関わるほどに、無惨なままに、変わりゆく自らを加工したり、狡猾なものだけが、生き残る世界で、朽ち果てたりしながら、粛清を繰り返したり、修正できずに、その場で逝き果てたり、チグハグなままに、君を愛しているフリをしたり、不安が押し寄せる最中、定めもなく、彷徨い続ける先々で、衝突を繰り返したり、加算されるほどに、増していく憎しみの奴隷と化したり、カスタムされるほどに、魯鈍になっていくだけであるし、素面でなければ、正しい判断なんて出来ないし、デリカシーもなく、入り込む背徳や、排斥されるだけの毎日や、邁進するほどに、邪魔になる事ばかりであるし、現れるもののほとんどが、補填されるほどに、ほとんどのものは、今を退廃させていくばかりであるし、あらがうほどに、食い込む値に引き摺られては、耽溺を繰り返し、利己的な奴らにより、搾取されてばかりいるし、すれ違ったり、過ちを重ねたり、加算されるほどに、たくさんの無駄を感じても尚、その無駄に、抵抗できずにいるし、徒に消費するだけの毎日で、正しさなんてものも、失っていくばかりであるし、幾ばくかの可能性も、その場で駆逐されるだけであるし、出来合いのものを崇めては、あらがうほどに、現れるものを鵜呑みにして、卑屈になるばかりで、一向に、真実に辿り着けないでいる。
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