
加速
無重力で、惨めな世界から飛び立って、浮腫んだ顔を洗って、理論上をのらりくらりと彷徨きながら、魂胆すら破壊して、情報すら撃ち落として、愚かなままに、加速する理由が路肩に転がり、慢性的な痛みにより、乖離する精神が不規則に蠢き、汎用される答えにより、身動きも取られなくなってしまった君たちの末路や、先鋭化した終わりに織り込まれて行く理由が、不揃いになりながら、長らくのタイミングすら、分かりにくくなってしまったと、まどろむ余韻が因果を超越して、奇抜な論理を携え、延々と犠牲を孕ませながら、理性すらも制限される間に、世界は曖昧になって行き、徒に消費されるだけの歪な今朝を愛撫して、倦怠感により、迫害された今朝を睨みつける鳥たちや、退廃的で、不愉快な景色の中で、形式美的な境界線や、詩人たちの墓場で、酔い潰れて眠る深夜、妄りに理由を貪り食いながら、短絡的な要因に備わる過程や、迎合されるだけの答えの中で裁断され、整合性もなく、なだらかになる思い出の最中で、最たる意味も喪失して、自分は無価値などと、嘆いている暇すらなくて、悲観している間にも、偉大な瞬間とは、すぐさま生まれたり、無くなってしまったりする訳だから、別れたり隔てたり、凄艶な結末に接合されて行く所以や、行方不明になる君たちの面影、荒んだ感情を打破して、観点を羽交締めにする老獪な連中、刺激的な汚穢が弾けた辺りから、生まれた澱み。