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軽減

多幸感に囲われた頭、未熟な進路で沸るきみの叡智や、即座に補完される記憶に備わる虫歯、万雷の拍手の最中、神が与えた林檎により狂った私たちの衝動性や、蝕むような夏の終わりや、肯定し続ける先々で分裂する理念や、捻出し続ける差異や、徒に消費を続ける私たちのリビドー、憤懣を溜め込んだ世界の今朝や、そこかしこで収斂して行く面影、すべては、完璧なサイクルを辿り、今に淘汰され、綻びを生み出すだけの、打算的な君たちを収納するための詭弁が降り注ぎ、犠牲的な彼らの正義が、独善的であり続けるから、あらゆる過ちを認められずに、ずっと杜撰な答えを崇めているのにも関わらず、自己愛に浸り、自己顕示欲により狂い、果敢である事を忘れ、生きる事を放棄し、絶えず襲いかかる憎しみの道具になり、偶像崇拝を続け、惰性で引き摺る君との思い出により、その場で沈み込む、その当時の自分との乖離に苦しむばかりで、本質的なものに気付かずに、ただ、そこに現れるものに、苦しんでいる限り、そこでの、苦しみからは、解放されずに、その場で苦しみ続けるのだと、押し付けがましいケミカルな神や、そこにある愛に苦しむより、遠く叶わぬ愛で苦しむ方が、幾分はマシだねと、語りかける君の愛のようなものが回転しては、加算される原理や、自己陶酔により、攪拌される意味や、あらゆる犠牲を生み出し、構築される卑屈な君の価値観や、感触すら曖昧で、あらゆる法に寄りかかり、今に屠られてしまうだけの、家畜のようだねと、気色の悪い子供たちが、悪魔崇拝を続ける夜更け、同情により、溶けてしまった空間で、安易な答えに退くだけの、人々の苦悩すらも、簡単に操作され、どれが、本当なのかも分からぬままに、消え去るのが、答えなどと嘯く辺りから、本質なんてものは、簡単に消費され、今に誰かの、食い物にされ、不確かな何かを担うほどに、歩く事すら億劫になり、枢要なものですら、簡単に捨ててしまえる私には、大切なものですら、大切ではなくて、大切ではないものが、愛おしく思えたりもして、この、煩わしい感覚の中で、還元されるものに従う訳もない。

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