粒子
嵐の中を歩く枷のついた足、黄昏に消え失せる誰かしらのコードや、ノミやシラミが踊る銀河での綻び、達成感すら邪魔になるから、この、ジオラマみたいな世界で、何かを演じているだけに満たない今朝から乖離し、理解とは程遠い今に遡るだけの、幼稚な理由を貪る、過去に住み着く餓鬼たちと対峙し、対比されるだけの、忌々しい現状や、現時点を掘り起こすだけの、悪趣味な大義や、体制に縋るだけの君たちの、幼稚な企みや、偏った思想を押し付け、自分を客観視できないような輩が示す差異や、数多の制限の中で、切り取る意味や、位置付けられた悲しみや、懐疑や悔悟の中で、退路を断ち、ただ、ひたすらに、進んで来た崇高な道筋や、満ち足りない今に悲観するよりも、ここで、与えられた観点により、狂い出すだけの今を、リリカルに消費し、過信ばかりの毎日に縋るほどに、加算される憎しみの道具になるよりも、今に練り上げ、今を書き換え、果敢に挑む限りは、理解すらも超越して、厭世観なんかに引き摺られずに、今にも達するものが、今ここなどという、曖昧さからも脱し、ただ、闇雲に進んで来た、生きた心地すらもない今に、加算されるだけの、原理や数理に加工された過信なんかが、毎日を汚すだけに至らせるための、罪なんかに騙されたたくもないし、無くしたものや、やったことなんかに、未だに苦しむなんて、ナンセンスである、と促す君の危機感や、機関的なものが生み出す過ちなんかに、従うわけもないし、わけへだてるだけの、惰性な試みが生み出す、曖昧な差異なんかで、誤魔化しもせずに、白黒はっきりしないままに、発生する物事を、次々に翻していく。