浮遊
恋心を食べてしまうタナトス、蓄積された苦悩により動く羅針盤を持って旅しては、刹那に縫い付けられた感情のようなものを模倣し、狡猾な悪魔たちが押し寄せる現代的な終わりを引き摺りながら、倫理観などを駆逐し、閉鎖的な君たちが怯えているだけの現実や、今に毒されて行くだけの結末に接合される余韻や、因果を引き裂くジャバウォックの爪や、つたない最後に生い茂る緑や、ミツバチたちが運ぶ情報や、呪詛を繰り返しては、刷新される新たな恨みつらみのコードを発信する、数多の退屈や、大義を屠るヒグマや、飛行機をつかむ仏の大きな手や、嗚咽を繰り返す君たちの焦土や、逡巡しているだけの現在の見すぼらしさや、ささやかな幸せを奪うための権利や、誰も幸せではないのに、幸せを演じるほどに、稼ぐ金銭や、希望を謳い、自由を奪うための嘘や、凡庸な価値の、ぼんやりとした輪郭や、近付けば、近付くほどに、遠ざかる思いや、応用されるものに、正しさなんてないのに、誰もが、扱われるものだけを、崇めるもんだから、それが、正しいように、扱われる事で、本質的なものを見失い、誤りであっても、それこそが、正しいもののように扱われる事により、すべては、間違った方に向かうだけなのに、誰もが、前に倣えと、突き進み、自らの過ちには、気付きもしないでいるし、あらゆる価値を打ち砕くために、突拍子もない事を繰り返しては、すべてを翻すためだけに奔走し、本当なんてものは、至極あいまいなものであるから、真っ当に生きようなんてせずに、ただ、思うままに行動する。
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