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おっさん達の荒川トレーニング 202405①

気がつけば春もだいぶ過ぎた。前回まで書いてたのが2月時点の話…はえーなー時間。

春のチャリンコ乗りは水を得た魚のようにイキイキしだす。冬場はとてもじゃないがチャリなんて乗ってらんない。速度を上げれば上げるほどに打ち付ける冬の乾いた風が末端手足に容赦ないダメージをたたき込んでくる。

体が温まるより先に末端凍傷になるのがオチ、特に日が落ちてからは文字通り地獄で、その模様は少し前に描いたこの辺の記事を読んでもらえば察していただけるだろう。

ということでハルウララにモチベートされた筆者は、週末に開催される荒川トレーニングに数ヶ月ぶりに参加した。

荒川トレーニングというのは週末に荒川に集まりみんなで走っていい汗かこうというコロナ禍が生んだ奇跡の習慣である。
北は松戸に東は木場、西は板橋はたまた埼玉から、と方々から集まってこられるのもチャリのメリットだ。

こんな感じでおっさん達がゾロゾロ集まってくる

1人だとサボってしまう運動も、約束したことで発生する健全な強制力が働き、なんだかんだ走ってるとやや競争的な雰囲気にもなり運動強度も高まる。

世の中が通常運転に戻り、若者中心に参加人数は目減りしつつあるが非常に良い習慣だと思う。朝のうちに終わるから家族との時間も作れるしね。

と言うことで7時堀切駅集合を目指し6時前に起床。(コロナ禍は6時とか6時半に集合してた、飲み会がないって不自然なくらいに健全だったな)
筆者の住む松戸から堀切駅までは45分、1人なら決して荒川まで行こうと思わない距離感だ。
朝の時短のコツはタイヤの空気を前日にチェックしておくこと。ロードバイクのタイヤの空気はまぁ抜けやすい。

最近履き替えたパンク耐性に特化した日本製のタイヤ

いつも通りアルコ&ピースの小気味良いラジオを聞きながら国道6号を南下する。
(DC garage、おもろいよ)
江戸川、中川、そして環七を超える。この時間の6号線はトラック中心に働く車がせっせと頑張っている。
さらに直進し荒川にぶつかると、土手に上がって橋を渡り右折。5分ほど走って集合場所の堀切駅に到着。

一度も乗車客としては使ったことのない堀切駅

ここでおはようの挨拶を一通り交わし、全員がそろうのを待つ。まぁ大体1人は寝坊してドタキャンするんだけど。

基本ルートは堀切駅から北上し、岩淵水門をパスして朝霞水門までいき、そして帰ってくる。
①堀切駅~岩淵水門 約10キロ
②岩淵水門~朝霞水門 約10キロ
往復40キロ、松戸から堀切駅が片道13キロ程度なので全部で70キロ欠けるくらいの道のりだ。

軽く言ってるがチャリ乗らない人からすると正気の沙汰ではない距離感であることは自覚している。車だって70キロ走ってくれって言われたら下道だとげんなりしちゃうしね。

ロードバイクはそれを可能にする魔法の乗り物、ってのは言い過ぎだし、荒川がずっと直線で速度出やすいってのも大いにあるけど、遠くに行くのが容易な乗り物であることは間違いない。

いざトレーニング開始。トレーニングの負荷はその日のメンバー次第。飛ばしたがりやガチ勢がいると途端に厳しい戦いになる。リアルガチのM原氏(トライアスロンとか出ちゃうタフボーイ)や加速力がエグい意地悪O田とか。そんな輩がいるとめちゃ頑張ってもついて行くのがやっとみたいなスピード感になる。

ヒーヒー言いながらなんとか追随し岩淵水門に到着。みんなが口をそろえてキチーキチーとこぼす。そして毎回思う

これでまだ1/4かよーあーもー帰りてーって

しかし、気合いを入れ直し朝霞水門目指してリスタートする。それが荒川トレーニングだ。

ルイーダの酒場くらい人が集まる岩淵水門

多分そんな頑張ってるオレ素敵! っておっさん達はみんな思ってるんだろう。Mっ気とナルシズムを含んだオッサンズ、控えめに言って気持ち悪い。

後半に続く。

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