おっさん達の荒川トレーニング 202405②
前回の記事で何気なく筆者がアルコ&ピースのDC Garage(ラジオ)のリスナーだと書いたところ、同じ職場で働くM下が
「僕も昔から聞いてるんですよ!」と声をかけてくれた。
名物直火ローストのコーナーや、少し前に開催された2代目サエバリョウ選手権の話題で盛り上がったのは言うまでもない(M下はサエバリョウを知らなかったけど…)が、なぜか話した場所は人目につかない廊下だった。
多分ラジオというメディアはアングラ感を求めるリスナーの集合体で、有名人のここだけの秘密の話を聞いている、みたいなところに価値を感じているから、公共の場で話題にするのはいささか抵抗があるのだろう。
ゆえに同じリスナーを見つけては嬉しくもありなんだか恥ずかしくもある不思議なメディアなラジオ。市民権を得る前の深夜のアニメ枠と同じかんじ。
話を荒川に戻す。
往路の岩淵水門。環7にほど近い場所にあり便が良く、堀切駅ではなくここで合流するメンバーもちらほら。
気分が乗らないときはここで堀切駅に折り返すこともあるんだけど、ブログだし朝霞水門まで行ってみることにする。
岩淵水門を出るとすぐに桜並木がある、桜の真下を走れるから春は中々見物だ。
序盤は荒川の河川敷ゴルフコースをなぞるように走る。横目できれいなお姉さんゴルファーを探すんだが得てしてたまにいるスカート姿は、押すなよ押すなよは押せのサインくらい鉄板でババーである。
ゴルフコースが過ぎると次はきれいな400メートルトラックが見えてくる。たまにガチ勢が異次元の速度でランニングしたりダッシュしている。陸上競技で汗を流してる人たちは人間の許容速度を超えたスピードを出す。
マラソンとか駅伝ってやばいよね。先頭を白バイが走って守っているから伝わりづらいけど、あれママチャリに変えたら多分全力でこがないと追い抜かれちゃうから、選手がいかに早いか画面越しでもメチャメチャ伝わるはずだ。
その後は野球場がずらりと並ぶ。少年野球の元気な声が聞こえてくるとなんとも微笑ましい気持ちになる。
終盤には東練馬シニア? かなんかのガチめなチーム専用グラウンドがあって、元ヤクルトスワローズの宮本慎也が出入りしているらしく、筆者も一度だけ背中姿を目にしたことがある。背中姿なのに何で宮本慎也って分かったかって? だって背中にMIYAMOTOって書いてあったからね!!
そのグランドを抜けたらあとは朝霞水門までラスト数百メートルのダッシュ! 汗をまき散らしゼイゼイ言いながら全力を振り絞る。最後の最後にあるちょっとした坂道を誰が先に登り切るか、おっさん達の熱き戦いの幕が上がり一瞬で降りる。
朝霞水門に到着。岩淵水門で行われた会話、キチーキチーをここでも繰り返す、だってチキーンだもん。
イヤー頑張った。もー無理とか言いながらまだ半分残ってるって事実が重く肩にのしかかる。復路が待っている。
各水門での休憩時間は5~10分程度。ここに来ると会社のいろんな部署の人に会えるから情報収集の場になる。特に筆者は別会社に出向中につき元会社の現状はほぼ知らない浦島太郎状態。社内サイトとかに上がってこない現場の情報を拾う数少ない機会だったりする。
とはいえ集まるメンバーのほとんどというか全員が会社の中心ピカピカ選手ではなく、働き蟻の法則で言うとサボる、もしくは適度に頑張る集団に属するメンバーのため極秘的な情報は入ってこないんだけどね。
ということで荒川を堀切駅目指して南下。ほぼ同じ道なので詳細カット。
堀切駅到着。この日は新たな仲間が堀切駅で我々の帰りを待ち構えていた。
本来ならこのニューフェイスO澤も一緒に走る予定だったんだけど、朝からトラブルが発生し合流が遅れた模様。
トラブルというのはE原氏の寝坊。彼は不定期にチャリの売買仲介人を請け負っている。チャリ引退した仲間からチャリを一時的に引き取り、買い手を探して引き渡し、なんと仲介手数料ゼロ円! しかし世の中ただより高い物はない、E原氏と遊ばないといけない負債が強制的に発行される。
今日がその引き渡し日かつお披露目会だったのだが、肝心のE原氏が当日寝坊をぶちかまし買い手のO澤は早朝からE原氏の家の前でただただ時間が過ぎるのを待っていたという…いつもはふんぞり返っているE原氏もこの日ばかりは申し訳ないと頭を垂れていた。
こんな感じで荒川でおじさん達は遊んでいる。お金もかからない、解散も9時前後と時間と財布にエコな遊び。みんなの参加を待つ。
次回は六月下旬に開催予定の新イベントをレポート予定、お楽しみに!