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仕事って、いえるのでしょうか? だけども、、ちゃんと、 選んで、 生きてきました。


こんばんは。mac"oです。

**自称**  家事手伝いの、
そとから見たら ニートな、孫。です。


どんよりとした空の日は、考えごとには、いいものです。

今日は、わたしのことを、少しだけ。



現在、99歳の祖母と、暮らしています。

実家は、ここよりも田舎で、高校が1つしかない地域だったので、進学するタイミングで、この祖父母の家にやって来ました。
その頃は二人とも至って元気で、祖父は定年後の再就職でまだ働いていたし、祖母も高校生のわたしの面倒をみるくらいの余力がありました。


高校3年生のとき、祖父が脳出血で倒れました。処置が遅かったわりには、後遺症も軽いほうで、それを機に退職した祖父は、不自由になった身体を抱えても自暴自棄になることもなく、それまでと変わらず優しくて、可愛がってくれました。
おかげで、わたしは二人のことを深く気にかけることもなく、大学生活も自由に楽しく、過ごすことが出来ました。


卒業後は就職して、5年間、この家を離れていました。
この時期が、世間が認めている、定職っていう期間だと思います。

福祉に関係していた仕事だったので、高齢者に接する機会が多く、いろいろな人の、さまざまな老後の生活を見ているうちに、少しずつ、人生について考えるようになりました。


自分の、ではなく、身近な人、の。


都会で暮らす子どもたちを想いながら、田舎の寂しい家に一人で暮らしている姿を何人も見るたびに、身近な人にそんな人生の最期を過ごさせたくないっていう思いが、強くなっていきました。


他のひとのお手伝いをするよりも、
まずは、自分の大切なひとを、助けなければ。






そうして、わたしはまた、この家に戻ってきたのです。


その頃には、祖父も認知症状が出始めていて、無表情のままで、一日中座っているだけの状態になっていました。
優しかった祖父が壊れてしまったように感じて、必死になって、自分なりに考えた方法を試しているうちに、少しずつ笑顔が戻っていった経験は、自分のやっていることは意味のあることだと、わたしに自信をくれました。
認知症になっていても、気持ちは必ず伝わるのだと実感した、かけがえのない時間でした。


そんな祖父のサポートでは、いろんなことを経験させてもらいました。
脳疾患後遺症、認知症状、嚥下障害、誤嚥性肺炎、気管切開、胃ろう、在宅介護、悪性腫瘍、そして看取り。
教科書に載っていそうな、ひと通りのことを、祖父はその身体を捧げて、ひとの一生を、わたしに教えてくれたような気がしています。

大変だったね、とよく言われましたが、身体は疲れていても、心は満たされているから、キツイなんて、全く感じていませんでした。

突然にやってきた 別れの日まで、隣にいて、一緒に過ごすことが出来たので、わたしは、とても、しあわせでした。

そとで働いていなかったから、得ることが出来た、充実した時間でした。





いろんな状況を乗り越えて、それなりに経験は積んできたと思うのですが、
こんなわたしは、世間からみたら、無職で、ぶらぶらしている、ニートなのです。


何をしているの?って聞かれるたびに、”働かないで家にいる”ということが、だんだんと、錘のようになってきて、いつの間にか、家事手伝いです、と答えるようになっていました。


本当は、自分で選んで、ここにいることを、恥ずかしいなんて、思っていなかったのに。


もう長い間、職業としての仕事はしていないので、たぶん、ナマケモノのように、思われているかもしれません。実際に、働かなくても楽に食べられていいよねって、言われることもあります。

だけど、何も考えずにいられるほど、お気楽に、ここで暮らしているわけではないのです。

普通といわれる人生を選ばなかったこと、働かないことを選んだことは、とても勇気がいることでした。

どこかで働けば、やりがいだって持てるし、お給料をもらえて、好きなものも買えて、安定した地位に守られます。
普通と言われる生活をしていた方が、自分の事だけを考えて、好きなことが出来るのだから、よっぽど楽だったんじゃないか、とさえ思います。


これまで、ここを離れる、という選択をする機会は、何度もありました。
もちろん、誰かに頼まれたわけでもないし、孫という立場なので、ここにいなければならない責任だって、ありません。

だけど、その度に、ここにいて、”働かないでサポートをする”ってことを、わたしは選んできたのです。


駆け出しだった、あのときに、感じてしまった、
あの思いに、導かれるように。



そして、今。

祖父を見送った祖母も、限られた残りの人生を、ここで生きています。

おかげさまで大きな病気をすることもなく、我が家で元気に暮らせていますが、何があってもおかしくはない年齢になりました。


そんな祖母の、この家での毎日を、見守ることが、今の、しごとです。

楽しい時間を過ごせるように、わたしなりに、祖母と向き合っています。



これが、わたしの仕事。

そう言っても、、いい、ですか?




#この仕事を選んだわけ    ~  2022.01.24  ~

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mac"o  /  百**めざ日記
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