映画感想『64-ロクヨン- 前編』、『64-ロクヨン- 後編』

2016年に公開された映画。原作は小説。前後編に分かれていて、合計4時間のボリュームだが、細切れに見たこともあり、長すぎるとは思わなかった。

ミステリー作品なので、謎が気になって夢中にさせる。名作というほどではないが、普通に面白い良作。

小さい女の子が殺された事件の話なため、終始陰鬱な雰囲気である。最後未解決の疑問を残して終わるためカタルシスは少ない。(ただこの終わり方はこれで良いと思う)

主人公の事件の解決に向けてのバイタリティは凄いし、「優秀な警官」なのだろう。(なぜこの事件にこれほど熱を入れるかを考えると、せつない。)しかし父親としては不器用だし、事件に前のめりになりすぎて失敗を犯してしまう。人間くさいというか、共感するポイントである。

警察の広報室とマスコミの関係が物語の大きな要素ではあるが、マスコミの荒っぽさと態度のでかさは引くほどだった。事件発表する刑事が意識を失っても、彼に対する罵倒を続ける様子は、ハラスメントなのでは?と思うくらいだった。このお話の舞台は2002年だが、当時はこんな感じだったのか?あるいはフィクションだから大袈裟に描いているだけ?

Macのライブ変換機能がストレスだったが、この記事の執筆途中にライブ変換機能をオフにしてからは、かなり快適に文章を書けるようになった。この機能要る・・・?

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