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学習塾もICT教育に力を入れるべき理由

コロナ禍の中、学習塾が変わりつつあります。特に変わったことが小学生から高校生に至るまで10代以下の子どもたちがほぼ全員がスマートフォン、タブレット端末を扱えることです。家族が所持している端末で、あるいは親や自治体から与えられた端末を使い、LINEをはじめとする通話アプリで友達と連絡をしたりチャットをします。また、Google・Yahooなどの大手検索サイトでわからないことを調べ、YouTubeで観たいものを時間を問わず視聴でき、知りたいことを検索する動画サイトととして活用しています。

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一見するとスマートフォン依存やタブレット端末に没頭して教育や学習の妨げになっていると考えられる方もいらっしゃるかと思います。子供が何時間もスマートフォンでゲームをしているのか、好きな動画を観てくつろいでいるのかわからないこともあります。確かに情報社会においてメディアリテラシーに欠けた投稿や倫理観を疑うような動画で子どもたちに悪い影響を与えかねない情報も中には存在します。しかしながら、そのようなコンテンツが乱立しているかというとそうではありません。子どもたちもこのニューノーマル社会の中で学びの幅がむしろ広がっていることもあります。大事なことは単に取り上げるのではなく取捨選択をする能力や知識をお子様もふくめ我々が得ないといけません。

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知識を得られる場面の多様性と品質の向上

近隣や身近な人だけでなく遠隔地であっても平等に最先端の情報や優れた講師の良質な知識をどこでも得られるようになったことです。

簡単に言うとネット環境が整っていれば現地に行かなくても有名講師の授業を聞くことが簡単に出来るようになりました。例えば、東進衛星予備校のように撮り溜めた動画授業を各地のサテライトキャンパスで視聴することができ科目別の自分がわからない分野やもっと強化したい授業を自由に観られるスタイルで一躍有名になった学習塾のケースもありますよね。ただ、今はさらにスタディサプリのような各世代、高校や大学受験だけでなく資格検定の内容まで網羅したものも存在します。価値観として自習室に行き動画授業を観て学習するから、ネット環境の整った自宅やカフェ、図書館など至る所で勉強できることがスマートフォン・タブレットの普及で出来るようになりました。

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企業調べ「高校生がふだんよく勉強する場所」(学校の授業以外)結果を見て


(アンケート期間:2015年12月4日〜12月17日。回答者数403名)
※以下の選択肢から、最もよく勉強する場所を1つ選択してもらいました。
1位
自分の家 50.9%(205名)

1番落ち着く場所だから(高1・三重県・男子)
お金もかからないし、自分のペースでリラックスしてできるから(高1・神奈川県・女子)
暗記ものなど、独り言を言いながら勉強できる!(高3・愛媛県・女子)
好きな音楽を聴けるから(高3・東京都・女子)
静かだし他人に話しかけられない。疲れたときのリフレッシュも自分のタイミングで好きなことできる(高3・神奈川県・女子)
必要な参考書などが全部そろっているから(高3・滋賀県・女子)
勉強が終わったらすぐ寝られるから(高1・岐阜県・男子)
2位
塾・予備校 13.6%(55名)

わからないところをすぐ質問できるから(高1・埼玉県・女子)
家よりもモチベーションが上がるから(高3・静岡県・男子)
自習室が集中できるから(高3・岡山県・女子)
塾だとみんな勉強してるから自分もやらなきゃ!って思う(高1・神奈川県・女子)
勉強以外のこと(携帯使用や私語)が禁止されてて集中できるから(高3・千葉県・男子)
3位
放課後の学校 12.7%(51名)

わからなければすぐ友達や先生に質問できるから(高1・静岡県・男子)
家だとダラダラしちゃうけど学校は集中できるから(高3・北海道・女子)
学校の机と椅子、空気…というか、雰囲気が一番勉強しやすいから(高3・岐阜県・女子)
集中できるし周りも必死だから(高2・愛媛県・女子)
制服の方が気が引き締まる。学校は勉強するところって思いがあるからやらなきゃって気になる。集中できる(高2・広島県・女子)
4位
ファミレス、ファストフード店、カフェなど 11.2%(45名)

カフェの静かすぎず騒がしくもない程よい雑音の中での勉強がはかどるからです(高1・神奈川県・女子)
ご飯も食べれるから(高3・岐阜県・女子)
周りの喧騒を気にしないように鍛えるため(高3・長崎県・女子)
友達と相談しながら勉強できるから(高3・愛知県・女子)
5位
図書館 8.2%(33名)

ほかにも勉強している人がたくさんいて集中できるから(高2・東京都・女子)
他人がいて緊張感が持てるし、自宅と違ってテレビなど誘惑が無いから(高3・新潟県・女子)
友人とお互いが教えあうことができるから(高1・広島県・男子)
6位 友達の家 1.0%(4名)
その他 2.5%(10名)

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各々集中できる場所はあるかと思いますがこのような結果でした。ただしこの記事が2015年ということでコロナ禍以前の結果であることを鑑みる必要があります。2位以下の結果を見ると自宅以外ということになります。万一の事態や「緊急事態宣言」、「まん延防止」によって人が集まらない場所「自宅以外の場所」という選択肢ができなくなり、より自宅学習のニーズが高まるように思えます。しかしながら、わからないところがあったときにそばにいる友達や先生、塾の講師やチューターが自宅学習ではネックになる。要するに質問対応が身内かもしくは親友に通話やチャットで何らかの連絡を取り聞く必要がある。ただしこれは友人の時間を奪ったり、家族が共働きで両親が聞きたいときにいない。と時間に制限がある場合も多いことも事実です。そのため移動という時間を削れて、学べる時間を確保できることがオンライン教育の最大のメリットであると思うことはわかっていながらも日本はまだまだ集団授業、対面講義にむしろ価値を感じ多くの出費をしてでも受けたいという考えがまだまだ根強いです。

質問がしづらいという結果もある

学校や塾の先生に質問することが怖い。こんなこともわからないのかと思われたくない。。

日本人の良くも悪くも完璧主義が起因しているようにも思えます。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ともいえるようにわからないことを後回しにしてしまうと勉強の場合ずっとつまづいたままです。学習塾の本来の機能がその点(学校授業の足りないところを補填的に学習することや講師やチューターが授業外にも対応してくれる)にあるにもかかわらず、幾度とあるチャンスと高額な学費を失っていることになります。その点オンラインでは文字、画像情報でわからないところをきちんと伝えられまた解説者も口頭だけでなく、図解や文字解説がしやすいし何よりも「個別に見てもらえてる!」という安心感がコミュニケーションを取りやすい要因だと感じます。

2021年以降に教育事業が目指していかないといけないこと

今力を入れて取り組んでいくことは講師と生徒が質問しやすい、要するにコミュニケーションの機会が自然と多い環境を作る事ではないだろうかと思います。特にオンラインの機会が増えた中で希薄になりがちなコミュニケーションの質を高めることは大事な点です。応対のスピード感、個別対応の充実感など。他にも、集団塾にいて成績が伸びないといった悩みを持つ保護者様や生徒さんもいらっしゃるかと思います。点数だけで数字として見られる。学習塾の多くは実績というものが大事だであることは言うまでもないです。合格者数、難関校合格実績はそれだけ数字の価値が大きくなります。そのような難関校突破をさせることができる「プロの指導者」がいるという謳い文句は何よりも大きな宣伝になるからです。ただし、その中で脱落者のケアはおろか数字が悪い生徒たちはふるいにかけられます。伸びる場、競争から排除されます。それが現状です。学習塾は基本的に子どもの成績を伸ばすためと塾に入れるだけでは、ただの家庭の費用への負担とお子様の負担にしかなりません。(お子様が望んで入る場合は大いに賛成です)

プロ講師はお子様の成績を伸ばしてくれる講師ではありません。数字の取れる優秀な生徒を発掘する能力に人一倍長けているだけの営業マンです。だからこそニューノーマル時代の学習塾選びには細心の注意と最新の情報を保護者様や当事者であるお子様がしっかりと判断する必要性があります。

プロ講師より難関校合格者でかつ努力家を指導者として立てる

学習塾で実績のある講師はもちろん人気講師とはやし立てられます。(これは冗談ではありません)

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自分たちが学習塾を見つめなおしたときまずは生徒や指導者が学生時代に欲しかった、あったらいいなと感じる学習塾や教育コンテンツを目指しました。「東大生」という一つのキーワードに絞った理由は学習に妥協しなかったからこそ得られた一つのキャリアであると感じたからです。正直、東大生だから教えるのがうまいだとか講師に向いていないだろといった意見は良く受けるように思います。ただ、その一部の意見を肯定も否定もしません。しかしながら少なくとも、この事業に関わって感じたものは「生徒と世代が近く親近感を持って指導ができる」ことです。生徒もその姿勢をわかってくれて質問やコミュニケーションを取ってくれます。時に悩みを打ち明けたり、勉強に身が入らないと愚痴をこぼしてくれます。そこを汲み取って都度適切な解説や気の利いた答えを出せるのは現役東大生ならではの強みと感じます。

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直近の合格体験や受験期の失敗談なども交え教えられる講師はプロ講師の指導よりも本人に寄り添って親身になれることで子どもたちにも指導自体が響きやすいのではないかと思います。さらに東大生がオンラインで教えることは、遠隔地や首都圏外にいるお子様が平等に格差がない教育を受けられる自負があったからです。

まだまだ、国内では振興勢力のオンラインを活用した指導やオンデマンド授業という形態は日本の寺子屋や集団塾、学校などの「多種多様な人が集まるところ出向いて学ぶ教育」というレガシーに対してまだまだ世代間ギャップがあるように思います。ただ、便利なものは活用して時代に合った教育を受けてもらえることが学習塾の一番目指すべきものではないかと考えます。

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MeTULAB(ミートゥーラボ)

講師が全員現役東大生の完全オンライン教育サービスを株式会社MLP主導のもと2021年度5月にサービスを開始。生徒が東大生に勉強の悩みや質問を気軽にし放題。LINEで聞ける月額制サービスです。また生徒と東大生で目標設定し学習計画表を作成することやアプリと連動した学習進捗管理を主に事業としています。

詳しくはHPから

https://junior.metulab.co.jp/

保護者様からのご相談もお待ちしております。学習相談は無料でいつでも行っております。

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