東京の私立学校で「男女御三家]と呼ばれる学校名をご存知ですか?
男子は麻布・開成・武蔵
女子は桜蔭・雙葉・女子学院の6校です。
幼稚園からある雙葉を除くとあとは全て中高6か年教育の私立校です。
これらの学校はいずれも歴史と伝統のある名門校ですが
1967年(昭和42年)に都立高校の「学校群制度」がスタートした以降に
急速に存在感を増すことになりました。
学校群制度の「弊害」で日比谷高校をはじめとする都立高校の進学実績、
特に東京大学への合格者数が減少していくのに反比例するかのように
上記6校の大学合格実績が増加して行きました。
このころから「中学受験」の人気が急速に高まり、中学受験対策を専門に行う<進学塾>というものの存在がメジャーになっていく訳です。
それから50年経った現在でもこの「中学受験」人気は一向に衰えず、地域にもよりますが都心部の公立小学校では小6生の7割8割が私立中受験をするため都内の私立中受験の解禁日の2月1日に登校してくる児童はクラスで
ほんの数名となることが当たり前となっています。
中学受験の人気上昇とともに、上記の「男女御三家」以外にも人気を集める学校が次々と生まれます。
男子校だと巣鴨・海城・城北は「新・御三家」などと呼ばれ超人気校となり
駒場東邦などはもはや進学実績では御三家の学校をも凌ぐ勢いで伸びたため
御三家に駒場東邦を加えて4校を「男子校四天王」などと呼ぶこともあります。
女子校でも豊島岡女子は男子の駒場東邦と同様、進学実績に於いて御三家に迫る、あるいは凌ぐ勢いとなり超難関の人気校となっています。
上記のように当初は中学受験人気校=男子校or女子校というのが大きな特徴でした。
又一方では、なかなか人気を集めることができず生き残りをかけて多くの私立校が独自の改革を推し進めたのも事実です。
なかなか人気を集めることができなかった学校が学校改革の柱としたのが
①進学実績の向上(特進クラスの設置)
②男女共学化
③大学の付属化・系属化
④グローバル教育重視
の4点です。
改めて見てみると、自分の母校が男女共学になっていたり、以前と比較すると見違えるほどの進学実績を出すようになっていたり、いつの間にか
〇〇大学の系列となっていたりすることに気づくことがあるかと思います。
このように「男女御三家」人気から発した私立中受験ですが独自の学校改革により超人気校へ変身した学校の代表格としての学校をあえて挙げると都内では
渋谷教育渋谷(通称シブシブ)と広尾学園の2校でしょう。
いずれも共学・進学実績という要素をクリアした上、さらに重要?な要素
「おしゃれ」なイメージが抜群です。
果たして、この2校に続いて「超人気校」となる学校は一体どこなのか?
今後注目をしていきたいところです。