しょうが無いは言い訳か
最近母親とLINEが繋がった。
嫌いとか話したく無いとか色々思うところがあっても一言も話さ無いではいられないこともある。
ショートメールを使いたがるが私が使っていないから見落としも多い。だから嫌がる母親にLINEの使い方を教えて貰うように身内に頼んだのだ。
たまたま庭に見たことの無い花が咲いていて、とても見事な色合いをしていたので画像を送り、これ何の花なの?とLINEしてみた。3日既読は付かず仕方なしに身内にLINEを見るように頼んでやっと既読がついた。
グラジオラス?咲いたんだね。
グラジオラスの花だったらしい。そして庭の紫陽花も綺麗なグラデーションだったのでその画像を送ると
お母さん唯一の置き土産ですね。
ん?何その言い方。
お母さんは今姉妹達(エホバの証人は名前の後に男性なら兄弟、女性なら姉妹と使う)と敬語で話す様に努力をしています。 お母さんは○○出身なので許して下さいね。
ときた。どう言う事?JW内で敬語なんて使ってたか?それと出身地何が関係あるわけ?
私は何となくピンときてしまった。LINEは自分の名前を偽り無く使ったり、勿論本名では無い人も居るけれど親しい人に教えることも多いのでフルネームで登録している人も少なく無いだろう。私はLINEをする友達も少ないので名前の1文字だけで登録している。
数年前私は裁判所に赴き戸籍上の名前を変更した。簡単にはいかないだろうと思っていた。しかし裁判所は即日変更に応じてくれたのだ。色々事情を聞かれた。勿論名前がダサいとかそんな理由では無い。その名前で呼ばれると私は身体が強張り、汗が止まらなくなり子供時代に戻ったようになってしまう。母は私を呼び捨てにしていたけれど名前を呼ばれる時は私を虐める時だ。大抵がそうだ。親の決めた名前を戸籍から変更するなんて後悔すると担当医は言った。しかし私は1度も後悔した事が無い。あの日資料を貰い裁判所から出ると綺麗に桜が咲いていた事を思いだして裁判所に感謝しか無いくらいだ。
勿論両親に一言も言わずに変えた訳では無いが理解してもらう為に言った訳でも無い。少なくとも父にはちょっとだけ申し訳無くは思う。何故なら祖母の名前を殆ど貰った様な名前だったから。でも私は祖母では無いし…勘弁して欲しいところではある。
LINEで名前の件を思い出しイラついて敬語で話してやろうというのがその心では無いかと思う。
電話で話を聞くよりマシかと思っていたけれど母は母だった。心理戦を用いて言葉で刃を突き立てるのが得意な人だった。
LINEだろうが電話だろうが…期待を綺麗に裏切ってくれる。そういう人。
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