思い出したり、思い出されたり。
なんの脈絡もなくふと思い出される人たちがいる。それは、今でも親しく交流を続けていたりする人や、連絡先が分からないすっかり疎遠になった人などさまざま。
疎遠になった人を思い出した時はとくに強い印象が頭に残る。今でも仲良しの人はすぐに近況を知れるけれど、疎遠な人はそうはいかないもんね。だからなおさら頭にひっかかるのだろう。
逆に彼らもこうして僕を思い出すことがあるのだろうか?なんてことを時々考える。過去を振り返らないタイプの人だっているだろうから、全員が全員思い出す訳じゃないのは分かっている。
でもさ、少しだけ、少しだけでも思い出してもらえると嬉しいってもんだよね。たとえ疎遠になっちゃったとしても、人生のワンシーンを共に生きた仲は変わらないのだから。
共通の知人がおらず、SNSをやっていないかつての友人とは、偶然の奇跡がおこらない限り再会できないんだろうな。
そうやって僕はこれからも、死ぬまでに何度か彼らをふと思い出しては感傷に浸るんだ。
それが人生なんだろうね。