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夢での再会、

かつての同僚の一人と夢で再会した。Webコンテンツディレクターとして約3年間、お互いに切磋琢磨してきた仲だった。

一昨年の11月末に、彼女は僕よりも先に会社を辞めた。もともと、お互いが12月末に辞める予定ではあった。しかしどういう訳か、彼女が一足先に会社を去ることになったのだ。

社員時代にはよく、彼女から会社の上司との軋轢(あつれき)について聞いていた。会社で働いているうえでの“あるある”かと思う。それこそ、退職理由の上位に位置するほどの。

辞めた直後から、彼女とは音信不通になった。それも僕だけではなく、ほかの同僚たちもだ。

きっと、色々あって疲れてしまったんだと思う。あの時は多分、仲良しの人であろうと、会社の人とは関わりたくなかったんだろうな。それなりの社会経験を積んできた僕も、その気持ちは痛いほどよくわかる。

しかし去年、ひょんなことから彼女との連絡が再開した。偶然にも、同じ業務委託先で働くことになったのだ。やや浮き立つ心で、チャットワーク上でメッセージを送る。

「久しぶり!元気?」
「元気だよ!そっちは?」

即座に返信が来た。元気そうで何よりだ。

「元気元気。お互い頑張ろうな!」
「うん!そうだね」

とても簡潔で短いやりとりだった。だけれど僕は満足だ。彼女が元気でやっていることがわかったからさ。また今度機会があったなら、夢じゃなくてリアルで再会したい。

あの頃みたいに、バカ話で盛り上がりながら酒でも酌み交わせたら……。

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