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じいちゃんと閻魔大王の面談。
じいちゃんの四十九日法要が終わった。10月に亡くなってからあっという間だったな。時間の流れってほんまに早いね。
四十九日法要は、従姉妹の家族と僕たち家族の2組だけでとりおこなった。最初は、家の仏壇の前で20分ほど住職がお経を唱える。その後、墓参りをはさんでお寺へ移動し、5分ほどお経を唱えた。
ひととおりの儀式が終わったあと、四十九日法要について住職が軽く説明してくれた。
「人は亡くなると、極楽浄土へ行けるかどうかの審判を、7日ごとに合計7回うけることになっている。それが初七日(しょなのか)とか二七日(ふたなのか)といわれるもの。
そして、最後の審判の日をとくに、四十九日(しじゅうくにち)というんだ。この日は、かの有名な閻魔大王様によって裁かれる大切な日。この日にあわせ、遺族が追善供養をすることで、故人が極楽浄土へいけるといわれている」
ああなるほど、そういう意味合いだったのか。初七日や四十九日などといった言葉は聞き覚えがあるけれど、どんな意味があるのかなどについて調べたことはなかったな。
『まるで、会社の面接みたいだな』とも思った。それも、7次面接までのかなりハードなやつ。
ま、でも中学の校長先生だったじいちゃんなら大丈夫でしょ。うまい具合にスピーチでもして、閻魔大王を納得させているに違いない。
じいちゃん、またな。