20年ぶりの歌詞が浸みてくるんだ。
長年にわたって聴いてきたお気に入りの曲がある。何千回・何万回と聴き続けてきたので、そらで歌えるくらい歌詞が体に染みついている。
歌詞とメロディの両方を重視しているが、どちらかと言えばメロディのほうに偏っている。新しい曲に飛びつく時はいつも、まずはメロディに惹かれがちだ。
つい先日、高校生の頃からこすりつづけてきたBENNIE Kの「Okay」を久しぶりに聴いたんだ。
BENNIE Kとは、ボーカルのYUKI(ユキ)とラッパーのCICO(チコ)からなる2人組の女性ユニットだ。活動期間は2001~2022年の21年間。残念ながら、現在はすでに解散してしまっている。
もしかしたら、コカ・コーラのCMで彼女たちを知っている人は多いかもしれない。朧気(おぼろげ)ながら、この曲を口ずさんでいる同級生が多かったのを覚えている。
話がやや逸れてしまったので、「Okay」の話に戻そう。高校生の頃からさんざん聴いてきた曲の歌詞をなんとなく見てみることにした。
「夢を追い求める若者たちがそれぞれの道へと進んでいく。お互いの夢が叶うかわからない。これから先会えることがないかもしれない。ただ、この先偶然どこかで会うようなことがあれば、笑い合おう」
ざっと要約すると、こんなことが歌詞に書かれている。高校生だった当時は、この歌詞にいまいちピンとこなかった。何故なら、周囲には仲良しの友達がいたし、夢らしい夢を持ち合わせていなかったから。
アコギによるシンプルなメロディに大きく惹かれて聴いている部分が多かったな。
しかし、30代半ばになった今、この歌詞に込められた思いが痛いほどわかる。へっぽこながらもそれなりの社会経験を積んだ今、彼女たちがどんな思いでこの歌詞を綴ったのかが少しだけわかる気がする。
ちなみに、僕が一番最初に好きになった芸能人?は、ボーカルのYUKIだった。