機械と話して人を知る【492/500】
4月も気づくと来週で最終週になりました。株式会社はこの亀谷です。
5月はGWとオフィスの移転でアッという間に終わって、6月に評価面談をやったら、2023年も半分が終わり。
時間が経つのが早すぎますね。
さて、本日は「機械と話して人を知る」というテーマで1本書きます。
最近、各社のChat AIと話をしていて思うのが、AIに話すように人と話すことが出来れば、もっと仕事でのコミュニケーションを円滑に出来るのになぁということです。
機械と話すことで、人とのコミュニケーションについて気付かされるというのは、なんとも滑稽ではありますが、まぁ、構造を考えると仕方なしですね。それでは始めます。
AIに話すときはAIのことを良く知ろうとして話す
Chat AIを使いこなすポイントは、Chat AIが何はやってくれて、何は出来ないかを知ることにあります。
AI(Artificial Intelligence)の名の通り、人が作ったプログラムで動いている人工知能であるという前提を考えると、出来ることと、出来ないことがあるのは当たり前です。
AIに答えられない質問をして、AIを馬鹿にしたりする人もいますが、これは前提を理解できていません。
人間だって分からないものは答えられないわけで、このプログラムは何だったら答えてくれるのかを考えないといけません。
Chat AIさんに仲間になってもらうためには、まずはどんなデータを持っていて、何が得意なのかを知ることから始まります。
またChat AIさんは賢いので、もし情報をもっていなくて出来ない場合は、足りない情報を与えてあげれば答えられようになることもあります。
もし自分が思った通りの回答にならなかったとしても、質問から出てきた回答を見て、情報が不足している部分を察知し、Chat AIさんに自分の質問に対してどんな情報が足りないのかを相談しながら進めると、正しい答えに近づいていくことができます。
この流れ見ていて思うわけです。
あれ、このコミュニケーションを、普段の仕事でひと相手にちゃんとやっていたっけ?
と。
Chat AI相手だと、質問して出てきた答えを確認して、少し筋が違うと、質問の仕方を考え直したり、日本語だったから駄目なのか?英語だったらちゃんと答えてくれるのか?と試行錯誤したりします。
そして、質問の変化に対しての回答の変化を見て、あぁ、こいつこういう質問を投げるとこう返してくるのね。なんて思いながら、相手のアルゴリズムを理解し、その特徴に合わせた対応を考えて、お互いに関係性を上げていきます。
Chat AIさんでも言語処理が得意だったり、画像生成が得意だったりといろいろな得意分野をもった人がいるので、その得意分野に応じて声をかけ、毎回どういう人なのかを考えて、コミュニケーションをとっていきます。
これって人間相手でも全く同じですよね。。。
相手を信じて理解して、本気で良さを引き出していこうと考えていく。
当たり前なのに全然普段出来ていないこのコミュニケーション。。。
でも機械になると何故か出来てしまう。この違いは何なのでしょうか?
機械には明確に期待している部分が存在する
一番は機械だからプログラムとデータで出来ていると考えていることだと思います。
人の能力とは異なり、AIはかならずプログラムとデータとで出来ているはずです。
だからこそ、そのプログラムに合わせるイメージで対話を続けることができます。
また毎回間違っていても必ず反応してくれることも良いなぁと思います。
分からなくても必ず何らかの回答を返してくれるので、何が分からないかが分かりやすいのです。
人が相手だと分からない場合、フリーズしたり、アウトプットにやたらと時間がかかったり、出てこなかったりするので、何が分からないのかすら分からなくて先に進めないことが多くあります。
このことから、とりあえず分からなくてもレスポンスは早い方が良いということが分かりますね。
あとは機械に対して先に何かを期待してコミュニケーションしていることも大きいです。
自分に出来ないことが出来る。自分よりも優れた部分が必ずある。
という前提の下でChat AIさんとはコミュニケーションをしています。
その期待があるので、相互理解できるまでの時間を投資として割り切り無駄だと感じません。
相手はあくまでプログラム。人としての形もありませんし、感情も存在しないので、自分が変わらなければ変わらないと思わせてくれるのも良いところです。
前提は人も機械も変わらない。
しかし、よくよく考えると、アルゴリズムが不完全なことも、前提としてもっているデータが不足しているのも、機械も人も変わりません。
違いはそこから先の期待度だけだと思います。
Chat AIさんは事前にこんなことが出来るという情報が先にあるので、その強みを活かしてあげるためにはこうしたら良いのではと期待をして接することができます。
人が相手でも何の専門家であるかなど事前にその人の情報を知っていれば、その専門性を引き出すことを考えて対応しているはずです。
相手の事前情報がなく、相手に対して期待もしていない場合、想像と違う答えがあるとついコミュニケーションを雑にとってしまいます。
と考えると、もう少し事前に相手が何が得意で、何なら出来るのか。どういう方向性に興味があって、やる気があるのか。などの情報を丁寧にヒアリングして、相手に対する期待幅を考えてからコミュニケーションを取れば、もっと人が相手でも良いコミュニケーションを取れるのでしょう。
自分自身、あまりコミュニケーションを取ることが得意でないことも考えて、明日からは周囲との付き合い方を変えていきたいものです。
とはいえ、その能力値が人によって差があることが、これから人の面倒くささになっていくのでしょうね。
AIの発達によって、これからも人について考える時間が増えそうです。
それでは、皆様、良い週末を。来週も頑張りましょう!